「映画界でもう居場所がない」今、ハリウッドが最も注目する監督が告白『サブスタンス』インタビュー映像

「映画界でもう居場所がない」今、ハリウッドが最も注目する監督が告白『サブスタンス』インタビュー映像
『サブスタンス』©︎The Match Factory

デミ・ムーア完全復活。「第97回アカデミー賞」で主演女優賞含む5部門にノミネートされたほか、本年度賞レース主演女優賞を次々と受賞、今最もHOTな超話題作『サブスタンス』が、5月16日(金)より公開される。このたび、40歳を超えて映画界デビューしたコラリー・ファルジャ監督が描きたかった“その先”について語るインタビュー特別動画が解禁となった。

想像のはるか先で暴走する、狂気のエンタテインメント

50歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベス(デミ・ムーア)は、容姿の衰えから仕事が減少し、ある再生医療“サブスタンス”に手を出す。だが薬を注射するやいなや、エリザベスの上位互換体“スー(マーガレット・クアリー)”が、エリザベスの中から現れる。若さと美貌に加え、エリザベスの経験を武器に、たちまちスターダムを駆け上がっていくスー。だが、一つの心をシェアするふたりには<一週間ごとに入れ替わらなければならない>という絶対的なルールがあった。しかし、スーが次第にルールを破りはじめてしまい—。

インタビュー映像は、40歳を過ぎ『REVENGE』で監督としてデビューするも、<(若さを失った)私にはもう価値がない><映画界でもう居場所が無い>と“強力な負のオーラ”を感じたと振り返るファルジャ監督が、『サブスタンス』を撮るに至った理由や、本作通して描きたかった“その先”、デミ・ムーア演じるエリザベスのモデルとなった俳優についてなども明かしたもの。

「なぜこれほどまで年を取ることに不安を抱くのか」「そこから自分を解放させたかったですし、より広い視野で考えたいと思った」「“この原因は何なのか” “なぜこのような社会的規範が作る心の檻からの脱出がこれほど難しいのか”とね」など、自身の過去に抱いた痛みや違和感を重ね合わせながら、本作を制作した理由について、丁寧に言葉を紡いていくファルジャ監督。

続いて、エリザベスは実際にアカデミー賞主演女優賞を2度受賞した後に<別の生き方>としてエアロビ番組で人気を博した俳優「ジェーン・フォンダがモデル」であることを語り、年齢を理由に映画界から追いやられたエリザベスが、次の生き方を見つけにもかかわらず、なぜ再び居場所を追いやられ、危険な“サブスタンス(再生医療)”に手を出す必要があったのかについてなど、コラリー監督なりの説明を加えながら質問に答えていく様子を捉えている。

最後は、今また本作でキャリアの絶頂、“美&若さ”への執着を圧倒的怪演で見せつけ、45年以上のキャリアを塗り替える代表作へーエリザベスを演じるデミ・ムーアと、弾けるような若さと美貌でデミに対峙する、時代のイット・ガール、マーガレット・クアリーの競演について。今まさに旬な2人が集った幸運な撮影現場については、「デミとマーガレットの間には自然な絆とお互いを引き寄せるエネルギーがありました」「すると予想外のことが起きたんです。これはまさに映画の魔法ね」と、意味深なコメントで閉じている。

『サブスタンス』©︎The Match Factory

『サブスタンス』は5月16日(金)より全国公開

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