“なぜ対馬丸は狙われ見捨てられたのか” 戦争の記憶を次世代へと伝える新たなドキュメンタリー映画『満天の星』

2025.03.28

戦後80年を迎える本年、戦争の記憶を次世代へと伝える新たなドキュメンタリー映画『満天の星』の公開が決定。7月4日(金)に沖縄先行公開、8月全国公開となる。あわせて、ポスタービジュアル、予告編も解禁された。

なぜ、対馬丸は狙われ、そして見捨てられたのか―。

監督は、「オシアウコ」名義で、プロデューサーとして井浦新、成田凌主演『ニワトリ★スター』(17)や、『神在月のこども』(21)ほか、数々の作品をプロデュースし、本作が初監督作品となる葦澤恒。そして、無名塾出身で、三池崇史監督作品『地球兄弟』(13)に主演し、『土竜の唄』(14)や『ウスケボーイズ』(18)など数多くの映画や舞台、ドラマに出演してきた俳優・寿大聡が共同で制作。

一夜で784人の子どもたちが命を落とした、戦時下史上最大の学童死亡事件「対馬丸事件」。当時、この悲劇は箝口令により徹底的に秘匿とされ、その詳細は長らく闇に包まれていた。対馬丸事件の生存者である中島髙男は、事件当時「対馬丸」の甲板員として乗船しており、沈没の衝撃でバラバラになった筏を、暗闇の海上を泳いで一つ一つ探し、それらを繋げ7人を救助。数日間の漂流の末、奇跡的に生還しましたが、その後も、事件に関する厳しい情報統制の中で苦しみ続けた。

中島髙男を祖父に持つ俳優・寿大聡は、祖父の死をきっかけにその足跡を辿り、事件の真相に迫る旅に出る。戦争の理不尽さ、そして人々の記憶に埋もれた真実を追求する中で、寿大の旅は戦地ウクライナにまで及ぶ。その旅の果てで私たちが見るものとは。