「我々は見たこともない世界に連れていかれる」役所広司コメント到着&本編映像解禁『ミッキー17』

「我々は見たこともない世界に連れていかれる」役所広司コメント到着&本編映像解禁『ミッキー17』
『ミッキー17』© 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

『ミッキー17』をいち早く鑑賞した俳優、役所広司からコメントが到着。特別映像も解禁された。

役所広司のコメントで幕を開ける特別映像

その背景には、2021年公開の役所広司が主演した『すばらしき世界』(西川美和監督)に対して、ポン・ジュノ監督が心のこもった書簡を送った、という経緯がある。

同作を鑑賞したポン・ジュノ監督は、「実に深く、遥か先まで進んだ映画だ」とした上で、「表情や目つき、わずかな手の動きや仕草で主人公の人生の履歴を余すところなく表現してしまう役所広司の驚くべき説得力にあらためて感服した」と、他の追随を許さない俳優、役所広司の迫真の演技力に最大級の賛辞を贈ったのだ。

今回解禁された特別映像は、ポン・ジュノ監督からのメッセージへの返信となる役所広司の「劇場は、独特のブラックユーモアで笑い声に包まれるだろう。そして、我々は見たこともない世界に連れて行かれる」というコメントで幕を開ける。

撮影現場での「アクション」のかけ声とともにポン・ジュノ監督ワールド全開のBGMが鳴り響く。主人公ミッキーを“使い捨てワーカー”と見下して過酷な任務を強いるブラック企業のトップ、マーシャルを演じるマーク・ラファロが登場し、「最後に観たのは『パラサイト 半地下の家族』だ。監督の映像スタイルは唯一無二」だと断言する。

続いて、人生ダメダメのミッキー役のロバート・パティンソンが「監督ほどの巨匠からオファーが来たら即答で応じるよ」と出演を快諾したことを明かす。

「あなたの肉体は複製(コピー)され死んだら新品と交換」される―ミッキーがプリントアウトされる本編映像が重なり、雪原で落下事故に遭ったミッキーにひと癖ありげな友人のティモ(スティーブン・ユァン)が「死ぬってどんな気分だ?」と上から声をかける。

ロバート・パティンソンが演じるミッキーは、死んでは生き返る“使い捨てワーカー”だ。彼が手に入れたのは、何度でも生まれ変われる夢の仕事、のはずが…それは身勝手な権力者たちの過酷すぎる業務命令で次々と死んでは生き返る任務、まさに究極の“死にゲー”だった。

一発逆転のはずが、ブラック企業の“使い捨て”ワーカーとなってしまったミッキーには、地獄のような日々が待っていた。ブラック企業のどん底で搾取され続けて17号となったミッキーの前に、ある日、手違いで自分のコピーである18号が現れ、事態は一変する。

「作品自体が美しく、面白い映画を作ろうとした。『ミッキー17』そうして生み出された」と語るポン・ジュノ監督は満面の微笑みを見せる。

その笑いの秘密は「もう1人の俺」に直面したミッキー17の物語に隠されている。17号と18号、2人のミッキーを巧みに演じ分けたロバート・パティンソンは、リスクが伴うが「やりがいのある作品だと感じた。壮大なスケールの要素が詰まっている。同時にきめ細やかなユーモアがちりばめられている。誰にも真似できない」とポン・ジュノ監督の独自性に圧倒された。

「ユニークでとにかく面白い!」と撮影を満喫したのはトニ・コレットだ。『ヘレディタリー/継承』でアカデミー賞Ⓡ助演女優賞にノミネートされた彼女は、ミッキーの逆襲のターゲットとなる権力者の極悪妻イルファを怪演している。

ポン・ジュノ監督が「SFやコメディの要素に加えて、深い人間ドラマを描いている。存分に楽しんでもらえると思う」と自信をのぞかせると、「パラサイト」を遙かに超える圧巻の映像が連射されていく。役所広司が指摘するように、「我々は見たこともない世界に連れて行かれる」ことになるのだ。

『ミッキー17』© 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

『ミッキー17』は3月28日(金)より全国公開

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