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「愛らしく愚かな人々がいっぱい登場します(ニッコリ)」日本公開目前『ミッキー17』5つのポイント解説!【ポン・ジュノ最新作】

「愛らしく愚かな人々がいっぱい登場します(ニッコリ)」日本公開目前『ミッキー17』5つのポイント解説!【ポン・ジュノ最新作】
『ミッキー17』撮影メイキング © 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
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これだけは押さえておきたい!『ミッキー17』 5つのポイント解説

アカデミー賞®主要部門制覇ほか世界の映画祭を席巻した大ヒット作『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督が贈る集大成作『ミッキー17』が、ついに3月28日(金)より日本全国で公開となる。

全世界に先駆けて公開された韓国では公開からわずか4日間で観客動員数が100万人を突破し、全米でもオープニング1位を記録。そんな『ミッキー17』の日本公開に備え、<これだけは押さえておきたい 5つのポイント>をご紹介。ぜひこの記事をチェックしつつ映画館に行こう!

『ミッキー17』© 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

① アジアが誇る天才監督! アカデミー賞®受賞『パラサイト』のポン・ジュノ最新作

2000年の初監督作『吠える犬は噛まない』で鮮烈デビューを果たしたポン・ジュノ。2003年の『殺人の追憶』では、殺人事件を追う刑事たちの捜査をサスペンスフルに描き韓国で500万人を超える大ヒットを記録。続く『グエムル -漢江の怪物-』(2006年)では、突然現れた怪物に娘を奪われた父と家族の奮闘を描き、初の国際的プロジェクト『スノーピアサー』(2013年)では、氷河期の地球を走り続ける”階級列車”を舞台に、最底辺の扱いを受ける主人公の最後尾からの決死の攻防を描いた。

その後も、巨大生物と少女の交流を通して現代社会の倫理や企業間の争いを浮き彫りにした『Okja/オクジャ』(2017年)、そして予測不能の展開で全世界を驚愕と興奮の渦に叩き込んだ『パラサイト 半地下の家族』(2019年)へと、ポン・ジュノ監督は常に進化を続けてきた。そんなポン・ジュノ史上最大のスケールで描かれる逆襲エンターテイメント『ミッキー17』の原作は、エドワード・アシュトンのベストセラー小説「ミッキー7」(早川文庫SF・刊)。人生失敗だらけでダメダメのミッキーを主人公に、これまで描いてきたエッセンスを凝縮し、さらにその上を行く集大成『ミッキー17』を完成させた。

『ミッキー17』ワールドツアー:ソウル
© 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

② 原作「ミッキー7」が映画『ミッキー17』になった理由とは?

人生失敗だらけのミッキーが手に入れたのは、何度でも生まれ変われる夢の仕事、のはずが……それは身勝手な権力者たちの過酷すぎる業務命令で次々と死んでは生き返る任務、まさに究極の“死にゲー”だった!一発逆転のはずが、ブラック企業の“使い捨て”ワーカーとなってしまったミッキーには、地獄のような日々が待っていた。ポン・ジュノ監督はエドワード・アシュトンの「ミッキー7」について、“死んでは生き返る”ミッキーというキャラクターに魅了されたと語る。

小説を読んだだけですぐに魅了され、1ページずつ読んでいくうちに、さらに夢中になりました。なぜなら人間が“死んでは生き返る”という非常にユニークなコンセプトがあったからです。これは人間のクローンとはまったく違います。まるで人間をただの紙切れ、印刷する書類であるかのように、人間をプリントして再生しているようなものです。

またプロデューサーのチェ・ドゥホによると、監督は初期段階で「原作のタイトルは変更すると思う。彼がもっと死ぬところを見たいからね」と、映画化に当たってミッキーにさらなる試練を与えたと明かす。そんなわけで、原作ではタイトル通り“7回”のところ、映画のミッキーは17回もの過酷な任務に晒され“死んでは生き返る”ことになったのだ。

『ミッキー17』© 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

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『ミッキー17』

人生失敗だらけの“ミッキー”(ロバート・パティンソン)が手に入れたのは、何度でも生まれ変われる夢の仕事、のはずが……!? それは身勝手な権力者たちの過酷すぎる業務命令で次々と死んでは生き返る任務、まさに究極の“死にゲー”だった! しかしブラック企業のどん底で搾取されるミッキーの前にある日、手違いで自分のコピーが同時に現れ、事態は一変。使い捨てワーカー代表、ミッキーの反撃が始まる!

監督・脚本:ポン・ジュノ 『パラサイト 半地下の家族』

出演:ロバート・パティンソン『TENET テネット』『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』、ナオミ・アッキー『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』、スティーブン・ユァン『NOPE/ノープ』、
トニ・コレット『ヘレディタリー/継承』『シックス・センス』(アカデミー賞Ⓡ助演女優賞ノミネート)、マーク・ラファロ『アベンジャーズ/エンドゲーム』

制作年: 2025