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「ケネディ暗殺文書」で新事実は判明するか?
「ジョン・F・ケネディ大統領の暗殺」は日本人もよく知る歴史的大事件だが、国立公文書館(アメリカ国立公文書記録管理局/NARA)が同事件に関する情報を公開したことにより、いま再び関連ニュースが続々と報じられている。
第35代大統領ジョン・F・ケネディは1961年に就任し、その2年後に狙撃され命を落とした。ソ連に亡命した過去を持つ元海兵隊員リー・ハーヴェイ・オズワルドによる単独犯行とされたが、刑務所への連行中にマフィアくずれのジャック・ルビーという男に射殺されている。
ドラマチックと言えば語弊があるが、陰謀論待ったなしの”できすぎた”暗殺劇。このたびの機密文書公開によって「かつて世界各国の米大使館員の約半数がCIAの工作員だった」というドン引き情報は明らかにされたものの、ケネディ暗殺に関する新たな情報は出てこなかったようだ。
なおトランプ大統領はケネディ暗殺に関する資料(6~8万ページになるという)を公開する大統領令にサインしており、今後さらなる新情報が明らかになる可能性もある。これが混迷を極める内政問題等々の目眩ましとなるかはさておき、人々の感心という意味では最大クラスの爆弾であることは間違いない。
そんなケネディ暗殺について、まだ事件から10年後というホカホカの時期に映画化したのが1973年の『ダラスの熱い日』。当時の実際の映像をふんだんに挿入しながら“こうだったかもしれない”事件の真実を描いた大胆なポリティカル・サスペンスである。

『ダラスの熱い日』© Warner Bros. Entertainment Inc.
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