わずか数分の出演でアカデミー賞候補に!「少ないセリフには意味がある」名女優が語る衝撃作『教皇選挙』

わずか数分の出演でアカデミー賞候補に!「少ないセリフには意味がある」名女優が語る衝撃作『教皇選挙』
『教皇選挙』© 2024 Conclave Distribution, LLC.
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アカデミー賞最有力候補の一角

本年度アカデミー賞賞において作品賞ほか8部門にノミネートされたレイフ・ファインズ主演、エドワード・ベルガー監督最新作『教皇選挙』が3月20日(木・祝)よりTOHOシネマズシャンテほかにて全国公開となる。

『教皇選挙』© 2024 Conclave Distribution, LLC.

カトリックの総本山バチカンで、トップに君臨するローマ教皇を決める教皇選挙<コンクラーベ>の内幕を描く本作。ベルガー監督が「カトリック教会は世界最古の家父長社会」と語るように、本作は主演のレイフ・ファインズをはじめキャストの大半が男性だ。

『教皇選挙』© 2024 Conclave Distribution, LLC.

そんな中、<聖マルタの家>の運営責任者シスター・アグネスを演じたのがイザベラ・ロッセリーニ。彼女の演技は世界中で大絶賛され世界中の賞レースを席巻。本年度アカデミー賞での助演女優賞をはじめ、受賞・ノミネート総数は驚異の28に上る(※2/6時点)。

このたび、満を持してオスカー候補となったロッセリーニが修道女という存在について、そして自身の役どころについて語るコメントが到着した。

名優イザベラ・ロッセリーニの代表作といえば?

私は感謝したい。エドワード・ベルガーという素晴らしい監督に。非常によく書かれたシンプルで素晴らしいセリフに、そして全てのシーンで共演したレイフ・ファインズに。アカデミーの皆さん、このような大変な名誉をいただき、本当に感謝している。

オスカーに初ノミネートを果たし、こうコメントしたロッセリーニ。そして彼女を語るのに欠かせない作品が、1986年公開の故デヴィッド・リンチ監督作『ブルーベルベット』だ。

当時のロッセリーニは経験も浅く、映画の公開当初は評判も低かった。自信を失いかけたが、ご存知のように時を経て作品は評価される。以降、ロッセリーニは女優として地道にキャリアを積み重ね、やがてベテランの地位を確立。そして『教皇選挙』でついに、オスカー初ノミネートを果たした。

しかしロッセリーニは映画全体を通して、ほんのわずかな時間しか出演していない。では、何が彼女をノミネートに導いたのだろうか?

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『教皇選挙』

全世界に14億人以上の信徒を有するキリスト教最大の教派・カトリック教会。その最高指導者にして、バチカン市国の元首であるローマ教皇が、死去した。悲しみに暮れる暇もなく、ローレンス枢機卿(レイフ・ファインズ)は新教皇を決める教皇選挙<コンクラーベ>を執り仕切ることに。世界各国から100人を超える強力な候補者たちが集まり、システィーナ礼拝堂の扉の向こうで極秘の投票が始まった。票が割れるなか、舞台裏で蠢く陰謀、差別、スキャンダルの数々にローレンスの苦悩は深まっていく。そして新教皇誕生を目前に、厳戒態勢下のバチカンを揺るがす大事件が勃発するのだった――。

監督:エドワード・ベルガー(『西部戦線異状なし』)
脚本:ピーター・ストローハン(『裏切りのサーカス』) 原作:ロバート・ハリス著「CONCLAVE」
出演:レイフ・ファインズ、スタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、イザベラ・ロッセリーニ

制作年: 2024