キャストたちが『ベルばら』愛詰まった“人生のターニングポイント”明かす 劇場アニメ『ベルサイユのばら』公開記念舞台挨拶のレポ到着

登場人物と重ねて感じる「人生のターニングポイント」
フランス革命という歴史背景の中、登場人物たちが経験や周囲の価値観に触れることで自身が進む道を考え、信念をもって貫き通す姿を描いた本作。これにちなんで「人生のターニングポイント」をそれぞれ発表。
学生時代に宝塚歌劇団で『ベルばら』に出会ったという黒木は「あの時に『ベルばら』を観ていなければ…今私はここにいません。オスカルとアンドレに出会ってしまった。夢の世界に圧倒されて、エンターテインメントの世界を知るきっかけになりました」と『ベルばら』をターニングポイントに挙げた。
沢城は本作出演がターニングポイントになったそうで「目指す道が今後変わって来るのではないかと思うくらいセリフに力のある作品。大きなターニングポイントになると思ったし、これからの私が進む道に影響を与えると思います」としみじみ。平野は小学生時代に『ベルばら』原作漫画に出会ったことがターニングポイントだといい「小さい頃に漫画を読みながら、自分はどう生きていけばいいのだろうか?と問いが始まった。早い時期からこのような作品に触れるのは贅沢な事です」と実感を込めていた。
加藤は「音楽」を挙げて「音楽と出会って自分の世界が広がった。音楽に精通する中でミュージカルに出会い、本作でも歌わせていただいた。音楽は作品や人を繋げてくれました」と語り、豊永は「表現者としてのターニングポイントは自分で決めるべきことではなく、自分を知ってくれたお客様が決めてくれるものだと思う。『ベルばら』での表現を観ていただき、皆さんそれぞれの人生のターニグポイントの作品になったら、それがこちらにフィードバックされて自分のターニングポイントになると思っている」と持論を述べた。これに、かつて子役時代の豊永と親子役で共演したことのある黒木は「大人になりましたねえ~」と豊永の言葉に感心し、豊永も黒木に「気づけば…アンドレになりましたっ!」と成長を報告していた。
一方、黒木は何度も訪れているというベルサイユ宮殿に触れて「実はベルサイユ宮殿でスリにあいそうになりました。バックを肩にかけたまま夢中になって撮影していたら、男の人の手がスッとバックの中に入った」とまさかのエピソード披露。スリの手にすぐに気づいて「ストップ!」と声を出して振り払おうとしたそうだが「何かを言えばいいのに、声が出ない!それで結局『オウ、オウ、オウ~!』とベルサイユ宮殿に似合わない声を出した」と当時の様子を再現し、キャスト陣を爆笑させた。黒木は「ベルサイユ宮殿には色々な学びがありますねえ」と照れ笑いだった。
登壇者たちの賑やかトークもあっと言う間に終了の時刻に。最後に黒木は「キャストの皆さんが素晴らしいので、多くの方々に観ていただきたい」、加藤は「何度も観ていただき、オープニングから世界観に浸ってもらえたら」、豊永は「映画館で何度もご覧になってもらえたら幸いです」、平野は「観れば観るほど深みの増す作品。何度でも映画館に足を運んでいただきたいです」、沢城は「沢山の方に幅広く観ていただける作品で、色々な感想が出てくると思います。完全新作の劇場版『ベルサイユのばら』の誕生が、(池田先生が生み出した)『ベルばら』にとって新しいバースデーのような、記念日的な存在になったら嬉しいです。」と呼び掛けていた。

劇場アニメ『ベルサイユのばら』(c)池田理代子プロダクション/ベルサイユのばら製作委員会
原作の連載開始から50年以上の時を経てなお、全く色あせない『ベルサイユのばら』の世界とオスカル達の生き様。その物語が、麗しい歌声と壮大な音楽による新たな『ベルサイユのばら』として幕を開ける。豪華実力派声優陣と精鋭スタッフのまたとない布陣で挑む劇場アニメ『ベルサイユのばら』は全国公開中!

劇場アニメ『ベルサイユのばら』(c)池田理代子プロダクション/ベルサイユのばら製作委員会