人口53万人に対し、野良猫100万匹とも言われる世界屈指の「猫島」、マルタ共和国に迫ったドキュメンタリー『ねこしま』が、1月10日(金)より公開される。このたび、本編映像の一部が解禁となった。
世界の映画祭が“猫の神”を絶賛!
猫を愛する住民たちへのインタビューが語るのは、「敬意を払ってくれ、自由な姿を見せてくれる」「愛を教えてくれる」マルタの猫たちの抗い難い魅力。愛らしくもたくましいマルタの猫たちと、彼らを支える人とのつながりから得られる強さと幸せの物語を描いた本作は、全米批評サイト「Rotten Tomatoes」満足度100%(2024年12月現在)を記録したドキュメンタリーだ。
野良猫たちと人間が共存する「奇跡の島」と呼ばれるマルタ共和国。そこには猫たちと、彼らに心を奪われた住民たちの姿があった。“猫の村”存続をかけて開発業者と戦うローザ、巨大な猫像を制作し、補修をライフワークにするアーティストのマシュー、猫に魅了されマルタに移住した女優ポリー、猫の保護活動に奮闘する少年アイザック…。個性あふれる愛すべき猫たちと、彼らと共に人生を慈しむ人々の姿から、現在のマルタの「猫文化」が明らかになる。
巨大猫像“アタス”が生まれ変わる
本編映像では、マルタのシンボルで、島に訪れる猫愛好家たちにも人気のフォトスポットである巨大な猫像「アタス」の修復の様子が明らかとなった。このアタス像を手掛けたマルタ出身のアーティスト、マシュー・パンドルフィーノは、2010年にマルタに戻り、猫をモチーフに立像を作ることを決心。2か月を費やし完成させたというアタスは、日本の観光客もふくめ多くの猫好きたちから注目を集めた。
今回、マルタ観光局の依頼を受けたマシューにより修復され、新たな姿に生まれ変わる過程が映し出される。星空やピンク色の雲で鮮やかに彩られながら、「野良猫は暇だから縄張り争いに精を出す。だからケガが絶えない」と語るこだわりの傷の描写や、ナイロンの釣り糸で再現したヒゲなど、ディテールにも注目だ。
マシューは猫に心惹かれる理由について、「あの独立心だよ。まるで 自分の自由を侵されたくないみたいだ。逆のことも言える。猫にいて欲しくないとき、ヤツらは立ち去るんだ。互いに敬意がある」と語った。
『ねこしま』は1月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー