ヒーローかアンチヒーローか?“箱男”それは、人間が望む最終形態『箱男』Netflixにて独占配信決定

ヒーローかアンチヒーローか?“箱男”それは、人間が望む最終形態『箱男』Netflixにて独占配信決定
『箱男』©︎2024 The Box Man Film Partners

永瀬正敏、浅野忠信、佐藤浩市らが豪華共演を果たし、「第74回ベルリン国際映画祭」にてワールドプレミア上映され話題をさらった石井岳龍監督最新作『箱男』が、2025年1月17日(金)よりNetflixにて独占配信される。

日本が世界に誇る小説家・安部公房生誕100年

本作の原作者は、「砂の女」「壁」などその著作が世界二十数か国に翻訳され、今なお世界中に熱狂的な読者を持つ安部公房。生前はノーベル文学賞に最も近いとされ、日本が世界に誇る小説家の一人である。

「箱男」は、安部公房が1973年に発表した小説であり、代表作の一つ。その幻惑的な手法と難解な内容の為、映像化が困難と言われていた。幾度かヨーロッパやハリウッドの著名な映画監督が映像化を熱望し、原作権の取得を試みたが、安部公房サイドから許諾が下りず、企画が立ち上がっては消えるなどを繰り返していた。そんな中、最終的に安部公房本人から直接映画化を託されたのは、『狂い咲きサンダーロード』(1980)で衝撃的なデビューを飾って以来、常にジャパン・インディ・シネマの最前線を走り、数々の話題作を手掛けてきた鬼才・石井岳龍(当時:石井聰亙)だった。

安部からの「娯楽にしてくれ」という要望のもと、1997年に製作が決定。石井は万全の準備を期し、ドイツ・ハンブルグで撮影を行うべく現地へ。ところが不運にもクランクイン前日に、撮影が突如頓挫、クルーやキャストは失意のまま帰国することとなり、幻の企画となった。あれから27年—。奇しくも安部公房生誕100年にあたる2024年、映画化を諦めなかった石井は遂に『箱男』を現実のものとした。主演には、27年前と同じ永瀬正敏、永瀬と共に出演予定だった佐藤浩市も出演を快諾。さらに、世界的に活躍する浅野忠信、数百人のオーディションから抜擢された白本彩奈ら実力派俳優が揃った。

『箱男』©︎2024 The Box Man Film Partners

『箱男』©︎2024 The Box Man Film Partners

『箱男』©︎2024 The Box Man Film Partners

ヒーローかアンチヒーローか?“箱男”それは、人間が望む最終形態

完全な孤立、完全な孤独を得て、社会の螺旋から外れた「本物」の存在。ダンボールを頭からすっぽりと被り、街中に存在し、一方的に世界を覗き見る「箱男」。カメラマンである“わたし”(永瀬正敏)は、偶然目にした箱男に心を奪われ、自らもダンボールをかぶり、箱男としての一歩を踏み出すことに。しかし、本物の「箱男」になる道は険しく、数々の試練と危険が襲いかかる。存在を乗っ取ろうとするニセ箱男(浅野忠信)、完全犯罪に利用しようと企む軍医(佐藤浩市)、“わたし”を誘惑する謎の女・葉子(白本彩奈)……。果たして“わたし”は本物の「箱男」になれるのか。そして、犯罪を目論むニセモノたちとの戦いの行方は—?

『箱男』©︎2024 The Box Man Film Partners

『箱男』は2025年1月17日(金)よりNetflixにて独占配信開始

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