主演に丸山隆平、共演に真木よう子、三浦綺羅、寺尾聰を迎えた感涙のヒューマンサスペンス『金子差入店』が、2025年5月16日(金)より公開される。アジア最大規模を誇る「第29回釜山国際映画祭」のコンペティション部門【NEW CURRENTS(ニューカレンツ)】への正式出品を果たした本作より、特報映像とティザービジュアルが解禁となった。
差入店を営む家族の絆を描くヒューマンサスペンス
知っていますか?「差入屋」という仕事があることを。刑務所や拘置所に収容された人への差入には、厳しい審査や検閲がある。差入と聞いて、私たちが頭に思い浮かべる物のほとんどは、許可されないだろう。そこで、登場するのがルールを熟知した差入屋だ。また、様々な事情から面会に行くことができない人たちに代わって、面会室へ出向くこともある。そんな差入店を営む家族の絆を描く映画が誕生した。
差入店の店主を務める主人公の金子には、『泥棒役者』以来8年ぶりの主役を演じる丸山隆平。これまでのイメージとは一線を画す迫真の演技で、情感豊かに体現。共演は、真木よう子、三浦綺羅、川口真奈、北村匠海、村川絵梨、甲本雅裕、根岸季衣、岸谷五朗、名取裕子、寺尾聰。監督は、オリジナル脚本も手掛けた期待の新鋭、古川豪。
主題歌は、古川監督が助監督を務めた『東京リベンジャーズ』シリーズで結んだ友情からオファーされたSUPER BEAVER「まなざし」。熱い想いが込められた歌詞に心が響く。
ダークサイドから希望に満ちた光へ、感情が揺さぶられる特報映像
特報映像は、拘置所の面会室から始まる。刑務所や拘置所に収容された人への差入を代行する“差入屋”。「金子差入店の金子といいます」と丁寧に挨拶する金子真司(丸山隆平)をアクリル越しに睨みつける被疑者・横川(岸谷五朗)。面会室特有のアクリルの隔たりには互いを見つめる表情も映し出される。
そして、BGMの悲壮感と緊張感が増すとともにシーンが変わり、「辛いんだよ、突き刺さってくるみたいでさ」という金子のセリフとともに、渦巻く人間模様を表すかのように感情的な場面がたたみかけられる。呆然とした表情で立ちすくむ金子が見つめる先で、警官や救急隊員に抑え込まれながらも泣き叫ぶ、金子の息子和真(三浦綺羅)の同級生の母親・徳山詩織(村川絵梨)の姿や、鬼気迫る表情で怒鳴り散らす金子の姿も。「あの子はちゃんとわかってる。パパの仕事のことも」という金子の妻・美和子(真木よう子)のセリフから、本映像に徐々に光が差し、温かみを帯びていく。涙を流しながら抱きしめ、抱き合うシーンが続き、ラストには、「差し入れるのは、小さな希望。」というナレーションとともに固く繋いだ手が映し出される。
まさに、ダークサイドから希望に満ちた光までを追いかけた映像に仕上がっている。これまでのイメージとは一線を画す演技をみせた主演・丸山隆平に新たな代表作の誕生を予感させる。真木よう子、三浦綺羅、川口真奈、村川絵梨、根岸季衣、岸谷五朗、名取裕子、寺尾聰などの錚々たるキャスト陣の迫真の演技にも注目だ。
ティザービジュアルは、面会室のアクリル越しに憂いのある表情を見せる丸山隆平を、温かな光で照らしている印象的なデザイン。対面している髪の長い人物の背中と、「差し入れるのは、小さな希望。」と添えられたコピーが、物語の広がりを予感させる。髪の長い人物が一体誰なのかも気になるところだ。
『金子差入店』は2025年5月16日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー