もう観た?『照明店の客人たち』制作発表を振り返り
世界的ヒットを放ったドラマ『ムービング』の原作者であり脚本を手掛けたカンフル最新作『照明店の客人たち』が、ディズニープラス スターで全8話独占配信中だ。今月、韓国・ソウルで行われた制作発表会では、メインキャストの7人と、カンフル、キム・ヒウォン監督が登壇した。
本作は、暗い路地裏にある照明店を訪れるどこか変わった客人たちの物語を描いたヒューマンミステリー。『ムービング』の原作者カンフルが『ムービング』に続き脚本を手掛けた作品で、チュ・ジフンとパク・ボヨンをはじめ、実力派俳優が顔をそろえたことでも早くも話題となっている。
ついに始まった全8話独占配信。この制作発表会は、完走勢にはじわじわと沁みる、そして未見勢の期待も煽る充実した内容となった。
カンフル「最終話のラストシーンは、特にパンチが効いている」
カンフルは「ご覧の通りたくさんの人物が登場する物語です。その一人ひとりのキャラクターを深堀りしながら、キャラクター間の関係性を描きたいと思いました。ドラマでは、キャストの方々や監督のおかげで、僕が絵では表現できなかったことや思いつかなかったこと、表現しきれなかったところまで表現することが出来ました。原作ファンの方々も満足できる作品になっていると思います」と自信をのぞかせると、「ネタバレになるかもしれませんが」と前置きをし、「8話(最終話)のラストシーンは、特にパンチの効いたシーンになっていると思います」と期待を持たせた。
また、シーズン2の制作が発表された『ムービング』シリーズとの差別化については「『ムービング』は特殊能力ヒーローものですが、本作はホラーやロマンス、スリラーなど、様々な要素が入っているので複合的な楽しみ方が出来ます。またもう少し感情に寄り添った作品なので、最後には胸を打たれると思います」とコメントした。
物語の中心となるミステリアスな照明店の店主ウォニョンを演じるチュ・ジフンは、「監督とカンフルさんと相談をし、サングラスをかけて表情が見えないようなビジュアルにしました。台本に忠実に演じようと思い、対面する人によって演技やトーンを変えたり、自分が台本を読んで感じたことが正しいのか随時確認しながら演じました」と役作りに言及。
大きな事故に遭って以来、生死の境目にいる人の姿が見えるようになった看護師のヨンジ役を演じたパク・ボヨンは、「特別な存在がみえる時の混乱など、彼女の感情を感じ取ればよかったので、大変ではありませんでした」とニコリ。今回が3度目の看護師役という話になると「実際に注射をすることはありませんが、注射の手順は覚えたので、自分が注射を打つときは、じっと針を見るようになりました」と話した。
親子役を演じたイ・ジョンウンとシン・ウンスは、実の親子と見間違うくらいの仲の良さをアピール。イ・ジョンウンは、「シン・ウンスさんは、今まで出会った娘役の中でも若い方ですが吸収が早く、実の娘のように大切にしたいという気持ちになりました。寒い時にはお互い抱き合うなどいい時間を過ごしたおかげで、キャラクターに合う演技が出来ました」と母心を見せると、シン・ウンスもジョンウンを「オンマ(お母さん)」と呼び、「うちのお母さんは最高ですよ。撮影が始まる時や終わって休んでいる時、実のお母さんのように優しく気遣ってくださいました。(イ・ジョンウン)先輩の演技にリアクションするだけで、きちんとした演技になりました」と母親への愛情を爆発させた。
引っ越し先で不思議な現象に遭遇することになるシナリオライター・ソネ役のキム・ミンハは、「不思議なことに遭遇したときに感じる動物的な感覚を大事にしました。ソネのデリケートなところをどう表現すればいいのか考えました」と役作りに言及。赤い靴を履いて路地裏を徘徊するヘウォン役のキム・ソンファは、「何かを探すために徘徊する強い女性です。路地裏以外にも現れる神出鬼没な役です」と役柄を紹介した。
スンウォン役のパク・ヒョックォンは、バスの運転手役を務めるにあたり、大型免許を取得したエピソードを披露。バスの運転手たちの御用達の食堂を使ったりもしたそうで、リアリティを追求する姿にキャストたちから大拍手が沸き起こった。 バス停のベンチに座る謎の女ジヨン役のソリョンは「原作を楽しく読んでいましたし、作品について(監督が)詳しく説明してくださったおかげで全ての場面がイメージできたので、新たな挑戦になると思い、やらせていただきました」と出演理由を語った。