『アメリ』(2001)のジャン=ピエール・ジュネが盟友マルク・キャロと共同監督し、1991年に発表した長編デビュー作が、『デリカテッセン 4Kレストア版』として、2025年1月10日(金)よりリバイバル上映される。このたび、ポスタービジュアルと予告編が解禁となった。
肉踊る世紀末の巴里が鮮やかに蘇る
本作は、ユニークで才気溢れる映像世界が熱狂的ファンを生み、国内外で大ヒットを記録。「セザール賞」で脚本賞、新人監督作品賞、編集賞、美術賞の4部門を受賞、「シッチェス・カタロニア国際映画祭」で監督賞、男優賞ほか受賞、日本でも「東京国際映画祭」ヤングシネマ・コンペティション金賞を受賞した。ジャン=ピエール・ジュネ監修により修復された4Kレストア版として蘇る。
核戦争により荒廃した近未来のパリ。ある精肉店にやってきた元ピエロのルイゾンは、アパートも兼ねるこの建物のなんでも屋として雇われ、住み込みで働き始める。だが、この店の主人には彼のような流れ者を殺しては肉にして売っているという恐ろしい秘密があった。主人の娘ジュリーは、心優しいルイゾンに好意を抱き、父の魔の手から彼を救おうとするのだが……。
映画自体がアンティークショップに置いてある機械仕掛けのおもちゃのようだ。
森直人(映画評論家)
『デリカテッセン 4Kレストア版』は2025年1月10日(金)よりシネマート新宿ほか全国ロードショー