ミア・ワシコウスカ主演『クラブゼロ』まもなく日本上陸
ミヒャエル・ハネケに師事し世界中の観客を魅了し続けている気鋭監督ジェシカ・ハウスナーが、ミア・ワシコウスカ(『アリス・イン・ワンダーランド』)を主演に迎えた映画『クラブゼロ』が、12月6日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国公開となる。
名門校に赴任してきた栄養学の教師、ノヴァク。彼女は“意識的な食事/conscious eating”という、「少食は健康的であり、社会の束縛から自分を解放することができる」という食事法を生徒たちに教える。
無垢な生徒たちは彼女の教えにのめり込んでいき、事態は次第にエスカレート。両親たちが異変に気づきはじめた頃には時すでに遅く、遂に生徒たちはノヴァクとともに【クラブゼロ】と呼ばれる謎のクラブに参加することになる――。
生徒たちが最後に選択する、究極の健康法とは? そしてノヴァクの目的とは?
なんだかゾワる“冷たい”本編映像解禁! 豪華ゲスト招くトークショーも
メガホンを取るのは、物議を醸すテーマ設定と鮮烈なビジュアルで強いインパクトを放つ作品を次々と発表し話題を集める気鋭監督、ジェシカ・ハウスナー。本作は『リトル・ジョー』(19)に続き、第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されているが、過去に手掛けた4作の長編映画もカンヌ映画祭に選出。各国の映画祭から熱視線を集めている監督の一人で、本作も「全盛期のキューブリックを彷彿とさせる冷静な眼差し」(THE FILM VERDICT)、「毒々しいユーモアを放つ作品」(FRANCE INTER)などと評価され、各国の観客を魅了している。
そんな本作から、分かり合えない親子の“冷たい食卓”を収めた本編映像が解禁。栄養学を履修する生徒の一人、エルサ家での食卓を切り取った印象的なシーンだ。
自制心を鍛えるために栄養学の授業を選択したエルサは、常に外見にも気を遣い、母親と同様に少食を心がけている。栄養学を履修するメンバーの中でも教師ノヴァクが教える健康法を難なく実践できていたエルサは、さっそく自宅でも“意識的な食事”を開始。過度に食事の量を減らすエルサに対し、見かねた父親が「ちょっとは何か食べなさい。ママの真似をする必要はない」と忠告をするが、“意識的”に食事を行なっていると主張するエルサは、学校で習った健康法のメリットを説明し、得意げな顔を見せる。
そんな娘の話に聞く耳を持たず「言い訳はいいから食べなさい」と話を遮る父と、忠告を無視して“意識的な食事”を続けるエルサ。ピリつく無言の中すれ違う親子の姿を映し出した、まさに“凍えそうなほど冷たい”食卓シーンとなっている。
このシーンは、まるで監視カメラのようにエルサ家を見下ろすアングルも印象的だが、撮影監督を務めたのはハウスナー監督の卒業制作『Inter-View』を含め、全ての作品で撮影監督を務めてきたマルティン・ゲシュラハト。2024年には参加作『デビルズ・バス』が第74回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で銀熊賞(芸術貢献賞)を受賞するなど、いま注目を集める撮影監督だ。
ゲシュラハトは本作での撮影について、「フィルターを使わず、あえて自然な光や色を追求し、カット割りをしないことで観客が没入できるよう意識しました。基本的には、ジェシカが用意した詳細なストーリーボードに従っています」と明かしている。まるで物語に参加しているような感覚に陥る、こだわりが散りばめられたカメラワークにも要注目だ。
さらにこのたび、『クラブゼロ』の公開を記念したトークイベントの開催も決定。第1弾、第2弾ともに村田らむ他、豪華ゲストが登壇する。本作を味わい尽くしたい映画ファンは次ページにてイベント概要をチェックしよう。
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