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ミア・ワシコウスカの微笑が不安を煽る『クラブゼロ』
『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカを主演に迎え、第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された話題作『クラブゼロ』が12月6日(金)より全国公開。名匠ミヒャエル・ハネケのアシスタント経験を持つジェシカ・ハウスナー監督による、世界を不安にさせる“イニシエーション・スリラー”だ。
ハウスナー監督は2009年の『ルルドの泉で』が第66回ヴェネチア国際映画祭で国際批評家連盟賞ほか5部門を受賞し、英語デビュー作『リトル・ジョー』(2019年)が第72回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品。人々の嫉妬や罪悪感、潜在的な本音や醜悪さを絶妙な角度で描写してきた、いま最も期待を集める女性監督の一人である。
その狂気から目が離せない!“ヤバ良い”映画3選
現実世界で出会うことが少ない“サイコ”なキャラクターが登場する映画は、その狂気が過ぎれば過ぎるほど観る者を夢中にさせ、作品世界にズブズブと引き込んでいく。もちろん狂気を表現するためのキャスティングも重要となり、俳優たちの熱演から目が離せなくなる……なんて映画ファンも多いだろう。
今秋~冬の映画館では、「食べない」という“最新の健康法”を説く教師ノヴァクと彼女に洗脳される生徒たちの姿を描いた『クラブゼロ』を筆頭に、狂気的な熱演が光る話題作が続々と公開される。ということで今回は、そんな“ヤバ良い”名演が観客の目を奪う、注目の3作品をピックアップしてご紹介しよう。
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