2人のオスカー俳優の再共演作にして最期の作品
『2度目のはなればなれ』は『The Great Escaper』という原題のとおり、89歳の退役軍人が<ノルマンディ上陸作戦 70年記念式典>に参加するため、老人ホームを抜け出した実話をベースにした作品だ。
『ハンナとその姉妹』(1987年)、『サイダーハウス・ルール』(2000年)で2度のオスカー受賞したマイケル・ケインが主演を務め、本作で引退することを表明。約70年にわたり180本以上の映画に出演してきた彼の、華麗なる俳優人生に幕を下ろす“引退作”となった。
そして共演には、『恋する女たち』(1969年)、『ウィークエンド・ラブ』(1974年)でオスカー受賞したグレンダ・ジャクソン。彼女は全英公開を控えた去年2023年6月15日に87歳でこの世を去り、輝かしい女優人生に幕を閉じた。名優2人の最後の共演となった本作は、観る者にとって忘れられない感動を刻むはずだ。
ミニシアターランキング2位! 昭和レトロ風ビジュアル完成!
本作は10月11日に公開を迎え、興行収入21,188,300円を記録(21館/※10月23日時点)。公開から2週目、興行通信社調べ「ミニシアターランキング」(2024年10月18日~20日)では堂々の2位を獲得し、その評判は日に日に広まっている。初週は高齢者層を中心に支持を集めていたが、口コミの広がりとともに観客層が徐々に広がり、現在では50代女性を中心に幅広い世代から絶賛の声が寄せられている。
観客からは「言葉の一つ一つに戦争の悲惨さ、夫婦の愛が込められている」「この映画に出会えて本当に幸せ。今年一番号泣した」と多くの人々の心に響いており、中でもマイケル・ケインとグレンダ・ジャクソンという名優たちの演技の素晴らしさが話題に。「2人の演技に見入ってしまった」「2人の最後の任務、メッセージに涙が止まらない」「マイケル・ケイン引退作として最高の作品」といったコメントが多く寄せられている。
また、“戦争は勝っても負けても、一生心に深い傷を残す”というテーマを扱いながらも、「繊細な感情とユーモアで表現されている」と高く評価され、観る者に深い感動を与えている。戦争の傷跡、夫婦の絆など、普遍的なテーマを巧みに織り交ぜた物語が、世代を問わず観客の心に響いているようだ。
そしてこのたび、グラフィックデザイナーのコンビーフ太郎氏が手がけたアートビジュアルも到着。その昭和レトロ風なデザインは、とくにVHS世代には問答無用でグッとくるであろう仕上がりだ。名優2人の芳醇なキャリアが刻まれた表情、温かかくも決意に満ちた雰囲気……そんな2人の姿が表現された秀逸なビジュアルとなっている。
『2度目のはなればなれ』は全国の劇場で順次公開中
マイケル・ケイン出演「『ダークナイ』三部作」はCS映画専門チャンネル ムービープラで2024年10月放送