『The Break 世界一、負けず嫌いのテニスプレイヤー、上地結衣。』
10月18日より全国公開
6年連続で世界ランキング2位に輝いた車椅子テニスプレイヤー・上地結衣。 その挑戦と覚悟の日々を追ったドキュメンタリー。
20歳で世界ランキング1位を獲得し、テニスの四大大会では何度もシングルスで優勝。10年以上にわたって世界の車いすテニス界を牽引してきた彼女だったが、まだ手にしていないメダルがあった。彼女にはどうしても勝てない選手がいたのだ。負けず嫌いの彼女は、練習方法を変え、車椅子の改造に乗り出す――。
この映画は彼女が、パラリンピックの金メダルに向けて、世界一に向けて、日々戦いつづける姿を3年間にわたって密着していく。そんな上地を日本から明るく見守る母。彼女に寄り添い、最適解を一緒に導き出そうとするコーチや車椅子エンジニア。さらには車いすテニス界のレジェンドで昨年引退した国枝慎吾さん。それぞれの立場から彼女を支える姿も同時に描いていく。
『ネネ エトワールに憧れて』
11月8日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開
世界最古の歴史と格式を持つパリ・オペラ座のバレエ学校でエトワールを目指す少女ネネの物語。
パリ郊外の団地で育った労働者階級の12歳の黒人少女ネネ。何よりもダンスが大好きで、自宅近くや駅で伸びやかに踊る喜びを感じさせる彼女のダンスには人を惹きつける“華”があった。彼女はパリ・オペラ座バレエ学校の入学試験に合格、日々熱心にレッスンに励むネネは才能を花開かせていく。しかし、彼女が憧れている校長は伝統を守ることに固執し、“バレエは白人のもの”とネネを邪険に扱い……。
バレエシーンにはパリ・オペラ座の最高位“エトワール”を務めたレオノール・ボラックなど豪華バレエダンサーが参加していることも注目。
『草原の英雄ジャロロフ 東京への道』
11月8日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
2021年に行われた東京オリンピック2020のボクシングスーパーヘビー級の決勝でアメリカの選手に勝利し、金メダルを獲得したウズベキスタンの国民的英雄バホディル・ジャロロフ選手の挑戦と闘いを描いた人間ドラマ。
ウズベキスタンの美しい農村出身の青年ジャロロフは、家族のために天性の恵まれた体格を活かしボクシングのスーパーヘビー級の道を選ぶことでのしあがっていく。だが活躍を期待されたリオデジャネイロ五輪で惨敗し、代表の座を追放されてしまう。やがてジャロロフは、父の教えを胸に再起を図るが――。
ウズベキスタンが制作を担当した日本とウズベキスタンの合作映画として、初めて日本で劇場公開される作品となる。日本からは加藤雅也などが出演。
『リトル・ダンサー デジタルリマスター版』
新宿ピカデリーほか全国公開中
1984年、イングランド北東部の炭鉱町。母を亡くした11歳の少年ビリーは、炭鉱労働者の父に言われ、ボクシング教室に通わされている。ある日、偶然目にしたバレエ教室のレッスンに興味を抱いたビリーは、女の子たちに混ざってこっそりレッスンに参加するようになり……。
2001年に日本公開され、主人公の少年ビリーが偏見や環境に負けず、夢に突き進む姿に多くの観客が胸を熱くし、第73回アカデミー賞監督賞・脚本賞などにノミネートもされた不朽の感動作が23年振りにデジタルリマスター版としてよみがえる。
『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』や『愛を読むひと』など上質ドラマの名手として知られるスティーヴン・ダルドリー監督の長編デビュー作。主人公のビリーを演じたのは、『ロケットマン』や『異人たち』など今や世界的な実力派俳優となったジェイミー・ベル。当時13歳だった彼は、2000人を超える候補者の中からオーディションで選ばれた。