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東京は何位?「富裕層が住む都市」第4位のシンガポールが放つ“漢江じゃない”モンスター映画『グアイウ 地下鉄の怪物』

東京は何位?「富裕層が住む都市」第4位のシンガポールが放つ“漢江じゃない”モンスター映画『グアイウ 地下鉄の怪物』
『グアイウ 地下鉄の怪物』© 2021 TAIPAN FILMS & MM2 ENTERTAINMENT
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「グ◯ムルじゃん」は禁句?見事なVFXに注目

『グアイウ 地下鉄の怪物』というタイトルから想起するのは、言うまでもなく『グエムル-漢江の怪物』(2006年)だ。とはいえこれは何とか興味を惹起しようとひねりにひねった結果の邦題であって、突っ込むのは無粋というもの。実際このタイトルのおかげでハッと目に留まるわけだし、未知のシンガポール映画への期待も高まるというものだ。

多くの乗客を乗せた地下鉄が突如暴走し、制御不能のまま廃墟となっているトンネルへと突き進む。ようやく停車した場所は、未知の巨大生物の巣窟だった! ――というあらすじからは分かりやすいモンスターパニックのような印象を受けるが、本作のキモとなるモンスターと同じくらい大フィーチャーされるのが<母の愛>である。

『グアイウ 地下鉄の怪物』© 2021 TAIPAN FILMS & MM2 ENTERTAINMENT

主人公は交通事故のトラウマを抱えている女性イー・リンで、彼女も事故った地下鉄に乗っていた。外に出た男性が怪物に襲われ、他の乗客たちも次々と餌食になる中、イー・リンはなんとか逃げ出すも幼い息子を連れ去られてしまう。そこからは彼女が息子を奪回するための、そして何らかの事情を知る鉄道会社の男性(彼もまた娘を持つ親である)らの戦いが、暗闇の地下空間を舞台に繰り広げられる。

『グアイウ 地下鉄の怪物』© 2021 TAIPAN FILMS & MM2 ENTERTAINMENT

「モンスターパニック×親子愛」で突っ走る80分

本作の監督を務めたのは、巨匠マイケル・マンに師事した経験を持つJ.D.チュア。地下鉄構内という閉鎖空間ということで画面は終始暗いが、怪物のデザインはハリウッドレベルだしサイズ感もちょうどよく、VFXのクオリティも申し分ない。そこに丁寧な親子のストーリーが折り重なり、どうか逃げてほしい、助かってほしいと思わず感情移入してしまう。

『グアイウ 地下鉄の怪物』© 2021 TAIPAN FILMS & MM2 ENTERTAINMENT

『グエムル』×『新感染 ファイナル・エクスプレス』という惹句はズバリだが、やはり80分の上映時間では描ききれない部分は多かった模様。ただ、そのおかげでダレるパートが無いのも事実で、サバイバルパニックものとしての機能はじゅうぶんに果たしている。怪物の基本設定以外に突飛な展開も無いので、怒涛の1時間強を堪能できるはずだ。

『グアイウ 地下鉄の怪物』はCS映画専門チャンネル ムービープラスで2024年10月放送

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