泣ける、だけじゃない! 必見の「親子映画」4選
長く続いた厳しい残暑から一転、やっと涼しい秋の空気が漂い始めた今日この頃。夏の間に溜まった疲れを、〈涙活〉でスッキリさせるのはいかがでしょう? この秋は、涙なしでは観られない親子ドラマを描した作品が続々公開!
ということで感性の高まる秋に味わいたい、家族愛に胸打たれる珠玉の親子映画を4作ご紹介します。
『動物界』
11月8日(金)より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか公開
2023年にフランスで公開され、観客動員100万人越えの大ヒットを飛ばしたフランス映画のイメージを根底から覆す傑作が、ついに日本でも公開を迎える。フランスのアカデミー賞と呼ばれるセザール賞では、日本でも話題となった『落下の解剖学』を凌ぐ最多12部門のノミネートを達成。人間が様々な動物に変異する奇病が蔓延している近未来を舞台に、人種差別、移民、ルッキズム、感染症など現代的なテーマを内包したドラマを描き、観客を釘付けにする“突然変異”のアニマライズ・スリラー。
徐々に身体が動物化してゆく病を発症し、“新生物”に変異しつつある母・ラナ。父のフランソワ(ロマン・デュリス)と息子のエミール(ポール・キルシェ)は、ラナの施設移動に合わせフランス都心部から南部の田舎町への引っ越しを決める。しかし、移送中の事故によってラナは行方不明に。ラナを捜索しながら慣れない土地で新たな生活をスタートさせる父子だったが、エミールの身体にも動物化の予兆が現れ始める……。
最愛の家族を守り抜こうとする父と、病のせいで意思疎通ができなくなった母に違和感を覚えつつ、自身にも病の症状が見え始め困惑する息子。異質な環境の中で試される親子愛が、SF映画の枠を超え予想外の感動の結末を生み出す。エンタメとして楽しみつつ、涙活もしたいという欲張りな方にこの秋おすすめの一作!
『動物界』
近未来。人類は原因不明の突然変異によって、徐々に身体が動物と化していくパンデミックに見舞われていた。“新生物”はその凶暴性ゆえに施設で隔離されており、フランソワの妻ラナもそのひとりだった。しかしある日、移送中の事故によって、彼らは野に放たれる。フランソワは16歳の息子エミールとともにラナの行方を必死に探すが、次第にエミールの身体に変化が出始める…。人間と新生物の分断が激化するなかで、親子が下した最後の決断とは——?
監督・脚本:トマ・カイエ
出演:ロマン・デュリス、ポール・キルシェ、アデル・エグザルコプロス、トム・メルシエ、ビリー・ブラン
制作年: | 2023 |
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2024年11月8日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか公開