爆風スランプ不朽の名曲「大きな玉ねぎの下で」にインスパイアされた映画『大きな玉ねぎの下で』が、神尾楓珠・桜田ひよりを主演に迎え、2025年2月7日(金)より公開される。このたび、1989年の平成初期を舞台に、手紙を通じて描かれる“もう1つの恋”を担う、フレッシュな追加キャスト4名が発表された。さらに、令和と平成、時代を超えて綴られるふたつの恋「伝えたい想い」が溢れ出す特別映像と、オンライン限定“すれ違いビジュアル”も初解禁となった。
今もなお歌い継がれる名曲「大きな玉ねぎの下で」
今年で結成40周年を迎えた人気ロックバンド・爆風スランプが1985年にリリースした、「大きな玉ねぎの下で」。楽曲、映画のタイトルにもある“大きな玉ねぎ”とは、日本武道館の屋根の上に光る擬宝珠を指している。ペンフレンドの文通相手と初めて武道館で待ち合わせる淡く切ない恋模様が心地よいバラードソングとなり、数多くの人の心を震わせてきた。のちに「大きな玉ねぎの下で~はるかなる想い」とリメイクされ、15枚目のシングルとしても発売。発売当時から瞬く間に話題となり、2000年代に入っても多くのアーティストがカバーし、今もなお歌い継がれている。
本作で描かれるのは、手紙やノートでのやり取りを通して、顔も知らない相手に恋をするラブストーリー。SNSで簡単に繋がれる時代に、あえて手書きで心の声を綴りながら関係を築いていくノスタルジックな世界観はもちろん、令和と平成2つの恋が交錯することも本作の大きな見どころの1つだ。
新たに公開されたオンライン限定ビジュアルでは、夕日に染まる海辺を背景に背を向けあう丈流(神尾楓珠)と美優(桜田ひより)の姿が切り取られている。さらに「恋にスランプはつきもの」というコピーも。バイト先のノートを通じて言葉を交わし始めたことから、お互いの顔も知らぬまま次第に心惹かれていく2人。しかし、どこか切ない表情を浮かべるその横顔からは、すれ違いや一筋縄ではいかない展開を予感させる。
若手実力派俳優が、“ペンフレンド”の淡く切ない恋模様を体現
秩父に住む高校生・池尻今日子役を演じるのは、伊東蒼。伊東は、映画『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)で「第31回高崎映画祭」最優秀新人女優賞を受賞すると、その後も『空白』(21)、『さがす』(22)、『世界の終わりから』(23)など話題作に多数出演。本作では病気を患い辛い日々を送りながらも、当時ペンフレンドと呼ばれた文通相手に淡い想いを寄せる女子高生を好演。
三浦に住む高校生・虎太郎役には、藤原大祐。映画『モエカレはオレンジ色』(22)や「リビングの松永さん」(24/KTV・CX)、ドラマ「柚木さんちの四兄弟。」(24/NHK)などに出演し、俳優として目覚ましい活躍を見せていることはもちろん、シンガーソングライターとしての一面も話題に。多彩な才能を開花させる藤原が演じるのは、親友・大樹に頼まれて手紙を代筆するうちに文通相手に恋してしまう男子高校生という役どころ。
そして、そんな虎太郎と同じ放送部に所属する府川大樹役を演じるのは、窪塚愛流。2021年から本格的に俳優活動を開始させると、映画『麻希のいる世界』(22) 、『少女は卒業しない』(23)、ドラマ「最高の教師1年後、私は生徒に■された」(23/NTV)などに出演し、2024年には映画『ハピネス』で初主演。その瑞々しい存在感と演技を着実に成長させている注目俳優の1人だが、本作では親友・虎太郎を振り回す(!?)快活でお調子者なキャラクターに扮している。
今日子の親友・谷崎明日香役には、瀧七海。「アミューズ 全県全員面接オーディション2017 〜九州・沖縄編〜」準グランプリを受賞し一躍注目を集め、その後は映画『きさらぎ駅』(22)、『少女は卒業しない』(23)、ドラマ「ブラックファミリア」(23/YTV)、「ブラッシュアップライフ」(23/NTV)など立て続けに出演。今後の活躍が期待される新星俳優の瀧が、本作では明日香を時には優しく、時には力強く支える親友を好演している。
令和と平成、2つの時代で描かれる淡く切ない恋模様が切り取られた本映像。映像の冒頭では、1989年を舞台に、顔も知らないペンフレンドに、大切な想いを1文字1文字に込めながら言葉を綴る今日子と虎太郎の様子が描かれている。
スマートフォンもなければSNSもない時代に“手紙”で距離を縮めていく2人。住んでいる場所の違いや今日子の病気など様々な困難が立ちはだかり…。そして、舞台は2024年に移り、同じ場所でバイトしながらもシフトの違いで会ったことのない丈流と美優の姿が映し出される。2人を繋ぐのは業務連絡用の“バイトノート”のみ。“いつか会ってみたい”と思いながら、言葉のやり取りを交わしていくうちに惹かれ合うものの、あと一歩が踏み出せず…。
名曲「大きな玉ねぎの下で」が紡ぐ、まだ顔も知らない相手に恋する2つの物語。果たして、すれ違う2組の男女は武道館の下で出会うことができるのか?言葉では表現しきれない、彼らの“伝えたい想い”に優しくも温かな歌声が寄り添う、とびきりエモーショナルな映像に仕上がった。
<コメント>
伊東蒼
私も大切な人に気持ちを伝えたいときに手紙を書くので、この作品に出演できることを嬉しく思います。撮影前から役に合わせて、昭和の作品をみたり、今日子が恋する気持ちに近づけるように藤原さんの曲を聴いたりしていました。現場では、瀧さんが人見知りしがちな私に沢山話しかけてくれて楽しかったです。好きな人が選んでくれた便箋と封筒、書いた文字、言葉や行間、どれも手紙でしか得られない宝物だと思います。この映画が私たちから、皆さんへの「お手紙」になってくれれば嬉しいです。
藤原大祐
台本を読んだ時、まるで小説を読んでいるような、5分の楽曲に込められたストーリーをより深く味わえた気分になりました。僕自身、手紙がすごく好きなので、虎太郎は自分に重なる部分が多く馴染みやすかったです。それに、大樹を演じるのが愛流で本当に良かったです!共演3回目の僕と愛流だからこその、虎太郎と大樹の関係性も築けたと思います。色んなことが便利になって、つい楽な道を探してしまう現代だからこそ、忘れかけていた大切なことに気づかせてくれる作品です。どこか懐かしさを感じる、人間の温かみに溢れたこの映画をぜひ劇場でご覧ください。
窪塚愛流
台本を読んで「文通」の魅力を改めて認識し、今より少し不便だった80年代が逆に羨ましくなり、憧れを抱きました。その時代の回想シーンなので、動きや台詞の言い回しなど工夫を混ぜて演技しています。そして、親友役が大祐と聞いたときは、嬉しくてガッツポーズしてしまいました。大祐の唐突に仕掛けてくる芝居が大好きです。撮影の時は毎日、「大きな玉ねぎの下で」を聴いていました。 みなさんもぜひ楽曲を聴いて、映画の世界観に入り込んでから、映画を楽しんでみて欲しいです。
瀧七海
爆風スランプさんの名曲「 大きな玉ねぎの下で」は、家族がいつも歌う慣れ親しんだ曲でしたので出演が決まった時は胸が熱くなりました! 実は、今回80年代のヤンキー少女 を演じるために昔のヤンキー作品を観て研究しました。人情味溢れる明日香を演じるのはすごく良い時間でしたし、親友役の伊東さんとは監督に息がぴったりだと言われるぐらい空気感が合っているかと思います。多くの方に愛されている楽曲が、この作品を通して世代を超えさらにたくさんの人に届きますように。
『大きな玉ねぎの下で』は2025年2月7日(金)より全国ロードショー