アカデミー賞ノミネート監督であり、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』『フォードvsフェラーリ』の名匠ジェームズ・マンゴールドが、主演にティモシー・シャラメを迎えて世界に送り出す最新作『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』が、2025年2月に公開される。このたび、特報映像とティザービジュアルが解禁となった。
ティモシー・シャラメが若き日のボブ・ディランを熱演
本作では、60年代初頭、後世に大きな影響を与えたニューヨークの音楽シーンを舞台に、19歳だったミネソタ出身の一人の無名ミュージシャン、ボブ・ディランが、時代の寵児としてスターダムを駆け上がり、世界的なセンセーションを巻き起こしていく様子が描かれる。
ボブ・ディランを演じたティモシー・シャラメのほか、エドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロ、ボイド・ホルブルック、ダン・フォグラー、ノーバート・レオ・バッツ、スクート・マクネイリーといった名優たちの出演も明らかとなり、2025年を揺るがす大注目作としてすでに話題沸騰中だ。
“生きる伝説”ディランを全身全霊で体現したシャラメの歌声が響き渡る
特報映像では、何も持たない一人の青年がニューヨークの街にたどり着き、街をさまよい歩くシーンから始まる。闇に覆われた街で淋しげな背中を見せていた名もなき存在だった彼が、一転して光に包まれ、ギター一本で聴衆を引きつける印象的な歌声を響かせていく。それはまさに、伝説が始まる瞬間。高揚感が押し寄せ、それだけでゾクゾクする期待が高まる映像だ。
歌われているのは、ボブ・ディランの「はげしい雨が降る」。2016年のディランのノーベル賞受賞式で、パティ・スミスが途中で感極まりながらも歌い切り、聴く者も涙した名曲中の名曲だ。本作でディランのビジュアル、声、パフォーマンスに至るまで徹底的に研究し、若き日の本人が蘇ったかのような見事なディラン像を体現しているシャラメは、すべてのシーンで自身の歌声を披露している。
さらに映像内では、「フリーホイーリン・ボブ・ディラン」のアルバムジャケットで知られる、当時の恋人スージー・ロトロにインスパイアされた、エル・ファニング演じるシルヴィーとの恋、当時すでに音楽シーン注目のシンガーで、次第にディランと歌をわかち合うことになる「フォークの女神」ジョーン・バエズ役のモニカ・バルバロ、そして、まだ無名だったディランの才能を見抜き、ディランのミュージシャンとしての道を先導した偉大なフォーク・シンガー、ピート・シーガー役を演じるエドワード・ノートンの姿も映し出されている。
激動の時代の中、彼らとの出会いがディランにもたらす光と影、そして、時に美しく、時に激しくもある情熱的なエピソードの数々がどのように紡がれていくのか…期待と想像が膨らむ特報映像が到着した。
ティザービジュアルでも、ディランを見事に再現したシャラメの姿を堪能できる。シャラメが魅せる繊細でエモーショナルな表現力と、ディランへの深い敬愛が融合し、まだ何者でもなかったディランの伝説の始まりが描かれる本作。全身全霊を込め、シャラメ自身が歌い、演じる最高のパフォーマンスとともに、世界を魅了する、<永遠の物語>に注目が集まっている。
誰もが知る世界的アイコン、ボブ・ディランが獲得した功績
60年を超えるキャリアを通し、歴史に残る名曲と伝説を数多く残し、今もなお一人のミュージシャンとして現役でステージに立ち続ける史上最高の存在、ボブ・ディラン。<生きる伝説>として世界に影響を与え続ける彼は、2016年に、その文学的影響力により、ミュージシャンとして初となるノーベル文学賞を受賞したほか、アメリカ文化へ多大な影響をもたらしたとしてピュリツァー賞特別賞を受賞。さらに、フランスの最高勲章であるレジオン・ドヌール勲章、民間人に贈られるアメリカ最高位の勲章となる大統領自由勲章などが贈られている。
『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は2025年2月、全国公開