テレビで観たい!「世界の真田広之」出演ハリウッド映画2選
真田さんへのリスペクトが世界中に広がっている今、あらためて観ておきたい近年の出演作が2つ、9月~10月にテレビ放送される。ブラッド・ピット主演×伊坂幸太郎の小説「マリアビートル」を原作に“全車両、殺し屋だらけ”の高速列車内で繰り広げられるバトルを描いた『ブレット・トレイン』と、キアヌ・リーブス演じる伝説の殺し屋が最後の戦いに挑む人気シリーズの最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』だ。
『ブレット・トレイン』は2014年の『ジョン・ウィック』第1作から3作目『パラベラム』までを手掛け、『デッドプール2』(2018年)や『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019年)、『Mr.ノーバディ』(2021年)などユーモアとアクションを融合させることに長けたスタントの匠、デヴィッド・リーチ監督作。主演にブラッド・ピットを迎え、まんま新幹線な高速鉄道内での悪ノリ全開、しかし壮絶すぎるアクションを展開し世界の度肝を抜いた。
本作で真田さんが演じたのは、武闘派の剣士エルダー。リーチ監督の、日本文化に精通しているがゆえの“遊び”を受け入れたうえで、日本人親子の絆や誇張されたキャラクターなど、物語的に重要な部分を担っている。ブラピとの会話シーンはアドリブ全開だったそうで、それに応えてみせた演技スキルを改めて確認したい。
そして、あの人気シリーズの完結作とされている『ジョン・ウィック:コンセクエンス』は、もはや真田さんありきと言っても過言ではない作品だ。監督のチャド・スタエルスキは日本の時代劇俳優、アクション俳優をリスペクトしていて、真田さんには同シリーズの前作への出演を打診していた。これは真田さんの脚の負傷により叶わなかったが、満を持して完結作への参戦が実現したというわけだ。
ここで真田さんが演じるのは、窮地の主人公ジョンが助けを求める旧友シマヅ。彼のために書かれた役ということで、ジョンが日本語で「迷惑かけてすまない」と謝罪するなど、物語的にも重要な役柄である。刀をメインウェポンとする殺陣はもちろん、本作が俳優デビューとなった娘役のリナ・サワヤマとの掛け合いなど“現在のサナダ”を実感できるシーンが多く、もし未見であれば是非『SHOGUN 将軍』と併せて観ておきたい作品だ。
『ブレット・トレイン』『ジョン・ウィック:コンセクエンス』はCS映画専門チャンネル ムービープラスで9月~10月放送