いわゆる「ナメてた相手が実は◯◯だった」ならぬ、「誘拐した幼女が実は恐怖の◯◯◯だった」という新たな意外性を打ち出した新感覚ホラー映画『アビゲイル』が、9月13日(金)より全国公開中だ。
このたび、本作の主要キャストであるケヴィン・デュランド&ウィル・キャトレット、そしてマット・ベティネッリ=オルピン&タイラー・ジレットの監督監督のインタビューが到着。鑑賞前にチェックすれば感情移入倍増、鑑賞後には物語考察の一助となるであろう、非常に興味深い内容になっている。
斬新!「誘拐犯VS吸血バレエ少女」の衝撃
大富豪の娘で12歳のバレリーナを誘拐した犯罪グループ。5000万ドルの身代金を手に入れるため、残された仕事は郊外の屋敷で少女の身柄を一晩監視するだけ。だがこの少女の正体、実はバレリーナ・ヴァンパイア(踊る吸血鬼)。つまり監禁されたのは人質ではなく、誘拐犯のほうだった……。いったい誰が何のために、こんなことを? まんまと返り討ちにあった彼らは、24時間のサバイバルに耐えられるのか――?
コワモテ俳優2人が明かす注目ポイントは?
まずはケヴィン・デュランドとウィル・キャトレットという、役柄にハマりすぎの強面ガチムチ俳優2人が登場。こんなに画面が窮屈そうに感じるインタビュー映像もなかなかレアだが、キャトレットは「早く大好きな日本に行きたいよ」とラブコール。そしてデュランドが、はち切れんばかりの体躯からは想像できないほど穏やかに<自身の演じる役柄>を語り始めた。
デュラント演じるピーターは、誘拐グループの用心棒的ポジション。優しい一面を持ち合わせているがゆえに薬物やアルコールに依存しており、人生をやり直すべくグループに参加している。問題を抱えているのは見張り役兼スナイパーのリックルズも同様で、演じるキャトレットは「これが最後の仕事と決めている」とキャラクターのワケアリな背景をほのめかす。
単なる犯罪集団ではない役作りについて、「周囲を包む闇の中から希望を見出すことが重要だった」とデュラント。その心は、「コミカルな瞬間、もっとも面白くなる解釈を模索していた」とのことで、それがキャラクター像の説得力につながることを求めていたようだ。いっぽうキャトレットは「映画の土台作り」を意識したそうで、本作が“驚きの展開”を迎える前に誘拐犯グループが“現実味”を醸し出すことの重要性を語った。