「サーチライト・ピクチャーズ」設立30周年を記念して、「第37回東京国際映画祭」でサーチライト・ピクチャーズの代表作6作品の記念上映が決定した。さらに、“サーチライト好き”を公言する著名人から祝福コメントが到着した。
サーチライト・ピクチャーズ設立30周年
1994年の設立以来、上質な作品を送り続けてきた「サーチライト・ピクチャーズ」が、2024年で30周年を迎える。サーチライト・ピクチャーズは、ハリウッドのメジャースタジオ「20世紀フォックス」の元、低予算ながらも価値ある作品を個性溢れるフィルムメーカーたちと生み出すことを目的とし、「FOXサーチライト・ピクチャーズ」としてその歩みを始めた。アート性とストーリー性の両立に加え、その時代に求められる声に応え、そして何よりも生涯の“オンリーワン”となる作品群を世界中に提供してきた。野心的なプロジェクトを手掛けるため先鋭的なテーマを扱うことも多く、インディペンデント志向の題材でありながら、いつの間にか心惹かれ、笑いと感動が共存するような、唯一無二の鑑賞体験に導かれるのもサーチライト・ピクチャーズ作品の特徴だ。
その高い信頼と評価は、5度のアカデミー賞作品賞受賞と、多くのフィルムメーカー・俳優たちを栄冠に導いてきた実績となり、2020年に「サーチライト・ピクチャーズ」と名を改めても、今なおあの印象的なロゴとファンファーレのオープニングとともに、多くの映画ファンを魅了し続けている。
サーチライト・ピクチャーズの代表作6作品が上映!
1994年の設立以降、数々の名作を世界に向けて贈りだしてきたサーチライト・ピクチャーズ。その作品はどれもが唯一無二の映画体験を味わえる珠玉の名作揃いで、30年という歩みの中で200以上もの作品を生み出してきた。多くの人々の心に残る傑作揃いのなか、今回、特に代表作と言える6作品の記念上映が決定した。
サーチライト・ピクチャーズのスタイルを印象づけた全世界大ヒット作『リトル・ミス・サンシャイン』や、ビタースウィートな“(500)日”のBoy Meets Girlストーリー『(500)日のサマー』、天才ウェス・アンダーソン監督による極上のミステリー・コメディ『グランド・ブダペスト・ホテル』に加え、「第90回アカデミー賞」作品賞を含む最多4冠に輝いた『シェイプ・オブ・ウォーター』、さらに、近未来の日本が舞台となった『犬ヶ島』に、「第92回アカデミー賞」脚色賞受賞、極上のユーモアと感動のヒューマン・エンターテイメントとして人々の心を揺さぶった『ジョジョ・ラビット』が、「第37回東京国際映画祭」で上映予定となっている。記憶に残るあの作品たちが、再びスクリーンに蘇る。
また、30周年記念となるムック本「SEARCHLIGHT PICTURES issue vol.30」の発売も決定。ここでしか読めない特集記事に加え、ロゴ&イラストステッカー付きの永久保存版だ。(『憐れみの3章』上映劇場ほかで9月27日より販売予定)
<コメント>
LiLiCo(映画コメンテーター)
『レスラー』で大号泣し、『あるスキャンダルの覚え書き』で人の隠れた怖さを知り、『ハッシュパピー』で人生を丁寧に生きる力を貰い,『イノセント・ガーデン』で音に酔い、『スラムドッグ$ミリオネア』、『gifted/ギフテッド』、『SHAME』、『ノマドランド』、『異人たち』…30年でこんなに人を魅了出来るなんて!そして私にとって“ウェイトレス”を見たとき、ベッキーに惚れ込んだのも覚えています。今となればミュージカルでその役を演じている私がいます。様々なジャンルがあるのに芯がブレないサーチライト。これからもずっと私を魅了してください。おめでとうございます!
石川三千花(イラストレーター)
サーチライト・ピクチャーズの作品なら、間違いなし!という信頼感。だって見てよ、この30年間のゴキゲンなラインナップ。あれもこれも大好きな友だちみたいに“会いにいく映画”そのもの。
山崎まどか(エッセイスト)
サーチライトは文字通りたくさんの才能に光を当てて、映画の未来を照らしてくれた。誰かが人生の一時期を振り返ったとき、思い出すのはきっとこういう映画だろうという作品を届けてくれた。私にも、人に言えないくらい大事なサーチライト作品がある。
宇垣美里(フリーアナウンサー・俳優)
『(500)日のサマー』に『シェイプ・オブ・ウォーター』、『フレッシュ』そして『哀れなるものたち』。初見の衝撃を超え、何度も見返し反芻することで血肉となったそれらの作品は、もはや私の心の柔らかな部分から切っても切り離せない。己の信じるままに生きることを肯定してくれた作品たちを、そんな作品を送り出したサーチライト・ピクチャーズを、私はこれからも愛し続けます。
宇多丸(RHYMESTER)
映画自体のコンスタントな質の高さはもちろん、丁寧に編集されたシリーズ形式のパンフレット(当然日本オリジナル!)も、個人的にはサーチライト・ピクチャーズ作品を劇場に観に行く大きな楽しみのひとつです。今度自分でも、30年分並べてみようかな……?