2人が迷い込んだ世界を出る条件は、両想いになること“青春SFラブストーリー”『きみといた世界』

2人が迷い込んだ世界を出る条件は、両想いになること“青春SFラブストーリー”『きみといた世界』
©2024 「きみといた世界」製作委員会

日常では交わることのなかったコミュ障でぼっちの高校生・卓と、クラスの人気者・碧衣が、他に誰もいない謎の世界に迷いこんだことで繰り広げられる青春SFラブストーリー『きみといた世界』が、12月14日(土)〜12月27日(金)に池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開されるほか全国順次公開される。このたび、ポスタービジュアルが解禁となった。さらに、監督&原作者よりコメントが到着した。

日常では交わることのなかった2人の、青春SFラブストーリー

本作は、既存の漫画による映画化や映画のコミカライズではなく、自身の漫画を映像化したかったarawakaと、SFで⻘春ものの映画が撮りたかった本作がデビュー作となる監督の政成和慶によって共同でストーリーが考えられた、珍しい成り⽴ちのプロジェクトとなっている。

W主演は、学生の時に二コラでデビューし、数々のドラマやCMでもキュートな魅力を爆発させていた中川可菜(碧衣役)と、オーディションで抜擢された高橋改(卓役)が務める。さらに、弓削智久(管理人役)、阿部快征(佑太役)、保﨑麗(理奈役)が脇を固める。そのほか、同級生役で大久保幸輝、薮内大河、Kaito、上瀬一輝、アイドルグループ・PANDAMICの武者梓音、アイドルグループ・開歌-かいか-の渡邉陽、中村先生役で真砂豪、異世界の生命役で「演劇集団キャラメルボックス」劇団員、「STUNT TEAM GOCOO」所属の島野知也が出演している。

高校3年生の水野卓(高橋改)は、クラスメイトの吉川碧衣(中川可菜)に密かな恋心を抱いている。 碧衣は、親友の横山理奈(保﨑麗)や陽キャの男子生徒たちにいつも囲まれており、コミュ障で陰キャぼっちの卓は、スクールカースト一軍の碧衣を陰から眺めることしかできない。ある日、卓と碧衣は、他に誰もいない謎の世界に迷い込んでしまう。困惑している2人の前に、謎の男(弓削智久)が現れ、「2人共が元の世界に戻る条件は、2人の心を合わせ、元の世界とのバランスを取っている“コア”に人間が1人だと認識させること」と教わる。“心を合わせる”という方法がわからないながらも、試行錯誤する2人だが、卓のコミュ障が原因でそれもうまくいかない。そんな日々の中でも碧衣は卓の優しさに触れていくが、碧衣の目の前に碧衣が好きだった工藤佑太(阿部快征)が現れる。果てして卓と碧衣は元の世界へ戻れるのか…。

<コメント>

政成和慶(監督)
この『きみといた世界』は、 「arawaka氏と自分が一緒に物語を考え、同じ脚本で漫画と映画を作ったら面白いのではないか?」という発想で作品づくりがスタートしました。映画を作りたい、漫画を描きたいという想いから始まった企画でしたが、漫画を描くarawaka氏とあらすじ、脚本を作っていく上で、漫画と映画、それぞれの表現方法の違いからお互いの意見が食い違うこともあり、これは無謀な挑戦だったのかもしれないと思うこともありました。しかし、面白い作品を作りたいという想いに突き動かされ、真摯にお互いが向き合うことで納得する脚本が完成しました。

その後、arawaka氏がキャラクターのイメージカットを漫画で描いてくれました。それらキャラクターを演じるは誰だろう?イメージカットが理想のままで終わらなければ良いのに。そんな不安と淡い期待が入り混じったまま、オーディションなどで演者さんが決定していきました。吉川碧衣を演じた中川さんは、明るく人気者の反面、どことなく寂しげで、その二つが共存しているむずかしい役柄を素敵に演じきってくれました。水野卓を演じた高橋さんは、コミュ障でぼっちな感じの中にもピュアさがあり、それは元々の人柄の良さがないと、きっと表現しきれなかったと思います。管理人の不思議な存在感は弓削さんにしか体現できなかったと思います。

作品のジャンルは青春SFラブストリーになるかと思います。SFの表現に必要なCG制作はCG監督とともにとても苦労しました。しかし、SFと青春が融合することで『きみといた世界』にしかない世界観を構築できたのではないかと思っています。漫画と映画で描かれる『きみといた世界』を是非、お楽しみください。

arawaka(製作・原作・脚本)
監督とは幼馴染です。ある日の夜、地元の川の堤防の上でだらだらと語り合っていたら 「映画を作りたい」「漫画を描いてそれを映像化してみたい」何となくそんな話になって、それが今作を作るきっかけになりました。撮影現場では頭の中にある漫画のイメージが、俳優さんたちの熱のこもった演技で目の前で現実のものとなる様子に感動し、何度かこっそり泣いてしまいました。完成した映像にはさらに、素晴らしい音楽やCGなどが加わって、思い描いていたものが形となり、とても感慨深かったです。映画を作ることは初めてでした。大変でした。特に脚本制作が難航しました。苦しくて途中、挫けそうになることも何度かありましたが、諦めなくてよかったと思っています。作中の主人公たちも諦めない子たちです。作り手とキャラクター、それぞれが諦めずにどういう決着を迎えたか、是非ご覧いただけますと幸いです。

©2024 「きみといた世界」製作委員会

『きみといた世界』は12月14日(土)〜12月27日(金)池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開されるほか全国順次公開

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