1977年から放送された日本のテレビアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」が、約半世紀の時を経て、熱狂的な支持を受けているフィリピンで実写化された。遂に生まれ故郷・日本に凱旋するのを記念し、フィリピンの制作陣によって、新規シーンが追加され、評価が高かったCGのクオリティをさらにアップさせた“超電磁編集版”の映画『ボルテスV レガシー』が、10月18日(金)より公開される。このたび、大注目のロボデザインについて、マーク A. レイエス V監督が並々ならぬこだわりを明かす特別映像「実写版ボルテスV メカデザインのひみつ」が解禁となった。
実写版ボルテスV メカデザインのひみつ
8月23日(金)より、YouTubeにて原作アニメ全40話の配信が順次スタートし、SNSでは作品を懐かしむ声や、序盤からテンポ良く展開されつつも重厚なストーリーに驚く声、そして放送当時と同じくキャラクターに惹かれたという声など、往年のファンも初めて見る人も楽しませている。
「アニメのボルテスVのイメージをそのまま表現したかった」
今回公開されたのは、本作の監督であるマーク A. レイエス Vが、メカデザイン制作秘話を明かすインタビュー映像だ。ボルテスV人気の高いフィリピンでも屈指のボルテスVオタクであり、自ら熱望した実写化を実現させたレイエス監督は、ボルテスVのデザインは原作アニメから変えないという強い意志があったと語る。「変更が許可されなかったのではなく、変えたくなかったんです。アニメのボルテスVのイメージをそのまま表現したかった。もちろん質感を現代的にしたり、戦って、飛んで、合体してといった動きのギミックを強化しています」。この説明の通り、原作アニメのデザインを再現しながら、現代の観客に受け入れられるように細部や質感を進化させ、より迫力のある戦闘シーンを生み出している。実際にボルテスVのアクションシーンは、金属の重量感、様々な武器を繰り出すギミックが強化され、実写の中に存在するボルテスVをリアルに感じることができる。
一方で、ボルテスVの敵となるビースト・ファイターにはアニメと違う要素を施している。原作アニメの獣士は、実在の動物に似たデザインとなっている。それを「アニメならばそれでOKですが、実写にすると違和感があるんです。デザインの基本部分を活かしながら、もっと怖くてタフにしました」と、変化させたことを明かした。ボルテスVのデザインとアプローチは異なるものの、やはり原作アニメのデザインの根幹部分は残して、今回の実写ならではの変化を加えており、ここにもレイエス監督の大きなボルテスV愛が感じられる。より強力になったビースト・ファイターによる、ビームやミサイルの攻撃は、息をのむ大迫力の戦闘シーンを作ることに大いに貢献している。
そして、本映像には、レイエス監督が並々ならぬ愛をこめてデザインしたボルテスV、ビースト・ファイターの戦闘シーンをたっぷりと収録。原作アニメ楽曲をアレンジした映画本編でも使用されるBGMに載せて繰り広げられる戦闘シーンは、ボルテスVとビースト・ファイターの対決による衝撃音が聞こえてくる気さえする。
『ボルテスV レガシー』は10月18日(金)より劇場公開