死の酸性雨が降り出した世界を舞台に、極限状況に陥った人々の決死の脱出劇を描く極限サバイバル・スリラー『ACIDE/アシッド』が、8月30日(金)より劇場公開中だ。このたび、本編シーンの一部が解禁となった。
絶対に経験したくない、この世の終わり
もしも、ごく平凡な日常生活を営む私たちのもとに、空から硫酸のような雨が降ってきたら……。本作は、「第76回カンヌ国際映画祭」ミッドナイトスクリーニング部門や「シッチェス・カタロニア国際映画祭」に出品され、2024年の「セザール賞」視覚効果賞にノミネートされた黙示録的な衝撃作。人、家、街、すべてを溶かしていく、超高濃度の死の酸性雨が降り出した世界を舞台に、極限状況に陥った人々のこの世の終わりからの脱出劇を描く。
監督は、イナゴの狂気を描いたホラー『群がり』(21/Netflix)で長編デビューを果たした新鋭ジュスト・フィリッポ。2作目となる本作では、ダイナミックなワイドショットと視覚効果を駆使して迫り来る“殺人雲”から降り注ぎ、人間や動物はもちろんのこと、車や建造物までも溶かす“死の酸性雨”の恐ろしさを生々しく映し出す。電力や水道などの公共インフラがたちまち無効化され、市民が身を隠せる場所すら失っていく壮絶なストーリー展開に戦慄せずにいられない。
※以下、物語の内容に触れています。ご注意ください。
死の雨が人々を溶かしていく・・・・
映像が映すのは、超高濃度酸性雨に毒された川に落ちる人々。大雨が降ったあと、水量を増した川もなんと“死の川”になっていたのだった。老朽化した橋が雨によって崩れ、川に次々と人が落ちていく。落下した人間はもがくものの、強酸を全身に浴びてしまい死に絶えるしかなかった。まずは最初に髪の毛が溶けて抜けていく、リアルな描写に身の毛がよだつ。最も経験したくない死に方の一つと言えるだろう…。
近未来映画としてではなく、明日起こるかもしれないような、限りなく身近に感じられるディザスターを描く本作。主演のギヨーム・カネは、「本作はジャンル映画ですが、地球温暖化や労働社会の困難など、私たちが生きている時代を完全に捉えています。現実的なSF映画とでも言えるでしょうね」と語っている。
『ACIDE/アシッド』は8月30日(金)より全国公開中