「今まで散々血まみれになってきたけど……」
知性と直感力、人の心を見抜く特別な能力に加え母性本能も持ち合わせているジョーイは、誘拐後のシーンでアビゲイルに危害を加えないと約束し特別な関係を築いていく。
やがてアビゲイルが誘拐犯たちを襲い始めた時、ジョーイはその誠実さと優しさで他のメンバーよりも優位な立場に置かれることになるが、まったく安全というわけではない。楽しそうに犯罪者たちをもてあそぶアビゲイルが繰り広げる、想像を絶する大虐殺を目撃することになるからだ。
自身もモンスター映画に夢中になって育ち、ヴァンパイアも大好きというメリッサは、「今まで散々血まみれになってきたけど、今回が過去最高記録だった。とにかく極限まで血みどろよ」と楽しそうに振り返る。そして、もし次回作があるなら……「絶対に、吸血鬼役に立候補する!」と笑いながら即答してみせる。
「ジョーイが犯した悪事にかかわらず、観客は彼女を気にかけてしまう」
メリッサは、撮影セットに到着するまでどんな役作りをするか全く考えていなかったそうだが、髪を切って鏡を見た時に、「あ、これはもう私じゃなくて、ジョーイなんだ」と感じたと明かす。
さらに「ジョーイは非常に複雑な過去を持っていて、多くの荷物や罪悪感を抱えていて、息子の母親を名乗るにふさわしい人間になりたいと努力している」と、自身が演じるキャラクターについて分析する。
アビゲイルを演じたアリーシャ・ウィアーも、「映画の中のアビゲイルとジョーイの関係性が大好きで、ふたりの特別なつながりは私のお気に入り」と語っており、そんな二人の醸し出すバイブスが、単なる“モンスターと襲われる人間”の関係を超えた深みを、この物語に与えていることがうかがえる。
監督のマット・ベティネッリ=オルピンとタイラー・ジレットも「メリッサはこの役にぴったり。アンチヒロインのようなキャラクターを演じ、犯した悪事にもかかわらず、観客が彼女を気にかけるようにすることができたと思う」と絶賛している。
『アビゲイル』は2024年9月13日(金)より全国公開
『アビゲイル』
大富豪の娘で12歳のバレリーナを誘拐した犯罪グループ。5000万ドルの身代金を手に入れるため、残された仕事は郊外の屋敷で少女の身柄を一晩監視するだけ。だがこの少女の正体、実はバレリーナ・ヴァンパイア(踊る吸血鬼)。監禁されたのは人質ではなく誘拐犯だった…。誰が何のために?返り討ちにあった彼らは、24時間のサバイバルに耐えられるのか?
監督: マット・ベティネッリ=オルピンand タイラー・ジレット
出演: メリッサ・バレラ、ダン・スティーヴンス、キャスリン・ニュートン、ウィル・キャトレット、ケヴィン・デュランド、アンガス・クラウド、アリーシャ・ウィアー、マシュー・グード、ジャンカルロ・エスポジート
制作年: | 2024 |
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2024年9月13日(金)より全国公開