『チャーリーとチョコレート工場』『アリス・イン・ワンダーランド』のティム・バートン監督最新作『ビートルジュース ビートルジュース』が、9月27日(金)より公開される。このたび、日本語吹替版の上映が決定し、“全身”吹替版声優と吹替版予告が解禁となった。
『ビートルジュース』の35年後を描く
本作は、ティム・バートンワールドを世に知らしめた原点のひとつとも言える『ビートルジュース』(1988年公開)の35年後を描くホラーコメディ。ディズニースタジオのアニメーターとしてキャリアをスタートさせたバートンは、30歳の若さで『ビートルジュース』を監督し、自身初の全米初登場No.1を獲得。4週連続No.1、11週連続TOP10入りの大ヒットを記録し、「第61回アカデミー賞」メイクアップ賞を受賞。名実ともにハリウッドのヒットメーカーの仲間入りを果たすと、ビートルジュース役のマイケル・キートンと再びタッグを組んだ翌1989年公開の『バットマン』で一気にその名を世界に轟かせた。
キャストは、前作から引き続き主人公・ビートルジュースを演じるマイケル・キートンに加え、キャサリン・オハラがリディアの母親・デリアを演じ、当時16歳だったウィノナ・ライダーが娘を持つ母親になったリディアを演じる。最新作のキャストで最も注目すべきは、リディアの1人娘・アストリッドを演じるジェナ・オルテガ。本作では『ウェンズデー』に続き、再びバートン監督とタッグを組み、ハロウィンの夜に死後の世界に囚われてしまう物語のヒロインを演じる。そして、物語のカギを握るもう1人は、ビートルジュースの元妻・ドロレスを演じるモニカ・ベルッチ。バートン作品初出演にして、バラバラにされた身体をホッチキスで全身を繋ぎ合わせた、まさにティム・バートンワールドを体現したキャラクターを演じる。そのほか、リディアの婚約者・ローリーをジャスティン・セロー、ドロレスとともにビートルジュースを追うウルフをウィレム・デフォーが演じる。
声のみならず体までもティム・バートンワールドへ
8月26日(月)、公式SNS(ワーナー・ブラザース・ジャパン公式X)より<この8名はだ〜れだ?>と全身吹替に挑む8名の顔の一部を隠した“匂わせ”投稿がされるや否や、「ビートルジュースの再現度高くて嬉しくなっちゃう」「誰一人としてわからん」など、全身吹替の完成度に驚きの声が上がるとともに、8名の正体を巡り、SNSでは大予想合戦が繰り広げられた。
そして満を持して解禁されたのは、<死後の世界の人間怖がらせ屋で人間と結婚したい>ビートルジュース役を山寺宏一、<霊能力を持ち36年前にビートルジュースに結婚を迫られた過去がある。死後の世界に捕らわれた娘のために、再びビートルジュースを呼び出そうとする>リディア役を坂本真綾、<ビートルジュースの元妻で夫への復讐に燃える恐ろしい性格>ドロレス役を沢城みゆき、<幽霊や死後の世界を信じていないリディアの娘>アストリッド役を伊瀬茉莉也、<アストリッドに出会い、人生が一変。ハロウィンの夜に大騒動をおこしてしまう近所に住むミステリアスな青年>ジェレミー役を小林千晃、<オカルト番組「ゴーストハウス」のプロデューサー兼リディアのマネージャー>ローリー役を森川智之、<死ぬ前は映画俳優、現在は死後の世界の安全を守っている。なぜかビートルジュースを追っている>ウルフ役を山路和弘、<リディアの母で、奇抜なものが大好きなアーティスト。少々ぶっとんでいるが、家族を大事にしている>デリア役を戸田恵子が務めることが明らかになった。
さらに、この超一流の豪華声優陣は日本語吹替を担当するに留まらず、その姿形まで完全にキャラクターに変身する 史上初の《全身吹替》に挑み、まさに全身全霊でティム・バートンワールドに飛び込んだ。
吹替版予告では、ビートルジュースをはじめ一癖も二癖もあるキャラクターたちが続々登場。山寺宏一が声を枯らしながらアフレコに臨んだという、ビートルジュースの(死んでるけれど)生き生きとした演技も垣間見ることができるほか、ビートルジュースに翻弄される坂本真綾、森川智之、沢城みゆき、伊瀬茉莉也、山路和弘らの声も確認することができる。
史上初の全身吹替として体当たりで役に挑んだ超一流声優陣。彼らが全身全霊でさらなる魅力を吹き込んだキャラクターたちが、騒々しくも愉快なハロウィンをさらに盛り上げる。ティム・バートン監督の世界観と全身吹替の表現力が融合する全身吹替版予告から目が離せない。
<コメント>
山寺宏一/ビートルジュース役
全身吹替と聞いたときに「どういうこと?大変だろうな」と思ったのですが、本当に大変でした!通常のアフレコの何十倍もの時間、人手、手間がかかっています。支度時間が4時間というスケジュールは初めてでしたし、事前の石膏の型取りはもっと時間がかかっています。元々、自分ではない誰かになりたいという思いもあり声優をやっている部分もあるので、いい思い出になりましたし、とても細かいところまでこだわって作っていただけて嬉しいです。ビートルジュース演じるマイケル・キートンさんが声を作り込んで演じられているので、私もかなり作り込み、声を枯らして頑張りました。洋画吹替のお仕事はアニメ声優とまた違う醍醐味があるので、ぜひ注目してください。ここまでやったので、お願いだからバズってくれ!
坂本真綾/リディア役
ハロウィンが今まで以上に身近な行事になってきたところだったので、こういった扮装をするのも「今なら楽しめるかな」と思い、全身吹替をやらせていただきました。本当に一生に一度の経験です。一見怖そうに見えますが、優しい部分もある繊細なリディアを表現できたらと思っています。『ビートルジュース』は小学生の時に初めて観て、レンタルビデオで何回借りたかわからない大好きな作品です。ウィノナ・ライダーさんは本当に大好きな俳優さんなので、まさかこうして年月を経て、自分が関われるとは思わなくて本当にビックリしましたし、嬉しかったです。
沢城みゆき/ドロレス役
最初は所謂コスプレするような感じなのかなと全身吹替版について捉えていたのですが、ハリウッドと同じクオリティでキャラクターを再現したい旨を聞き、喜んで参加させていただきました。メイク中は、ペタペタしたりソフトタッチもあればゴニョゴニョしたものが伸ばされている感じや美術室の匂いがしてきたりと、とても五感が忙しい4時間で、仕上がるのが楽しみでした。こんなに近寄って自分のことを見て欲しいと思うのは初めてです。一つ一つメイクで傷が増えていくと、どんどんドロレスに気持ちが寄って行くような気がしました。
伊瀬茉莉也/アストリッド役
初めは、全身吹替とは何だろう?とまったくイメージが掴めていなかったです。衣装もヘアメイクもそのままアストリッドに変身して、そばかすもメイクで入れているのがポイントです。姿形からキャラクターに挑むのは声優人生初のことだったのでとても楽しかったです。ティム・バートン監督の世界観がここぞとばかりに詰め込まれたハロウィンの夜にふさわしいホラーコメディ映画なので、ワクワクしながらアフレコさせていただきました。
小林千晃/ジェレミー役
全身吹替の方々が錚々たる面々でしたので、そこに僕が参加させていただけるなんて本当に夢のようで光栄な気持ちでいっぱいです。ここまでキャラクターになりきるのはなかなか無いことなので、役が憑依したような、これまでにない感覚でお芝居できた素晴らしい経験でした。ジェレミーはこの作品のキーになるキャラクターだと思っていて、僕自身「どうなっちゃうの!?」とワクワクしながら演じました。ティム・バートン監督にしか出せないダークな雰囲気と、それ以上に賑やかで楽しい魅力が溢れた作品です。
森川智之/ローリー役
ティム・バートン監督並みのぶっとんだ発想の全身吹替企画だと思っています。それに乗っかって楽しく撮影させていただきましたし、私のトレードマークでもある前髪とメガネを取っ払ってしまったという意味でも面白かったです。ティム・バートン監督作品だからこそ実施できた企画だと思いますし、彼にしか表現できない唯一無二の世界に参加できたことが光栄です。とても賑やかで楽しい映画になっていて、全身吹替版の声優陣もとても豪華な作品なので、ぜひ字幕版・吹替版の両方を楽しんでいただければと思います。
山路和弘/ウルフ役
とんでもない現場に来させていただきました。全身吹替の特殊メイクにあたり、事前に型取りもして、当日は4時間かけて支度をするなど、アフレコをしている時間が一番短かった気がします。こんな経験はもちろん初めてでしたが、ここまでやるのか!?という驚きと楽しみがありました。頭からお尻までティム・バートンワールド全開な物語です。ウィレム・デフォーが演じるウルフを、私も楽しくアフレコをさせていただきました。ウルフのラストシーンにはぜひご注目ください。
戸田恵子/デリア役
全身吹替と聞いて、それくらい気合いを入れたいということなんだと解釈して挑みました。舞台でもウィッグを被ることはよくあるので、私自身は違和感なく演じることができました。アニメでは役に寄せた衣装やヘアメイクをすることもあると思うのですが、洋画でここまでやるのは初めてのことです。ティム・バートンの世界観が全面に出ているので、とても楽しい作品になっています。私が演じたデリアは、感情がころころ変わる役柄で、叫んだと思ったらフッと戻ったりしたりと、非常にやりがいもあり、面白く演じさせていただきました。
『ビートルジュース ビートルジュース』は9月27日(金)より全国ロードショー