1977年から放送された日本のテレビアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」が、約半世紀の時を経て、熱狂的な支持を受けているフィリピンで実写化された。遂に生まれ故郷・日本に凱旋するのを記念し、フィリピンの制作陣によって、新規シーンが追加され、評価が高かったCGのクオリティをさらにアップさせた“超電磁編集版”の映画『ボルテスV レガシー』が、10月18日(金)より公開される。このたび、本作の公開を記念して、原作であるテレビアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」(全40話)が、東映特撮YouTube Officialチャンネルにて期間限定無料配信される。
ロボットアニメ黎明期に変革をもたらした名作
テレビアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」は、「超電磁ロボ コン・バトラーV」に続く第2弾として制作され、のちに「長浜ロマンロボシリーズ」の一作として現在まで人気を博している。“ロマン”という言葉がつくように、敵を倒すロボットアニメの爽快感に、監督・長浜忠夫はストーリー性を追加し、敵味方双方の人間ドラマや、普遍的なテーマである“家族”に焦点を当てたことが、現代に繋がる大人も楽しめるアニメの流れを作ったともいえる作品だ。また、美形のキャラクターを敵として設定したことも、放送当時のファンの熱量や、その後に続く多くの作品に影響を与えた。
アニメーション制作に日本サンライズ(現:サンライズ)、キャラクター原案に聖悠紀、メカニック設計にメカマン(中村光毅、大河原邦男ら)、スタジオぬえ、アニメーションキャラクターに佐々門信芳、金山明博、仕上げにシャフト、ディーン(現:スタジオディーン)、各話の演出にとみの喜幸(富野由悠季)、横山裕一朗、寺田和男、山崎和男らと、その後アニメーション業界のトップを走ることになったスタジオ/クリエイターが参加していたことも、この作品が特異な作品であることを物語っている。
映画『ボルテスV レガシー』は10月18日(金)より劇場公開