あなたはいくつ気付いた?ガーフィールドのトリビアがいっぱい!
飼い主のジョンに愛されて、“幸せ太り”な毎日を送ってきた究極の家ねこ・ガーフィールドが、生き別れとなっていた父さんねこのヴィックと再会し、ずる賢いボスねこ・ジンクスから救うべく、初めて外の世界へと飛び出すが……というストーリーの本作。笑いあり涙ありの展開は子どもだけでなく、大人も一緒に楽しめると話題になっている。
劇中、主人公ガーフィールドはジョンのスマホを使って、大好きなラザニアの宅配サービスを利用しているが、スマホの暗証番号はもちろん把握。まるで自分のスマホかのように慣れた手つきで「061978」と入力し、さくっとロックを解除してみせる。
「061978」は「1978年6月19日」を意味しており、なんとガーフィールドのコミック・ストリップが連載スタートした記念すべき日と合致。このナンバーは、子ねこ時代のガーフィールドがヴィックの帰りを待ちわびていた路地裏のゴミ箱にも書かれている。また、物語の後半に登場する、とある車のナンバープレートは 「JRD728」。「JRD」は原作者であるジム・デイヴィスのイニシャルであり、「728」はジムの誕生日である「7月28日」を表しているのだ。
その他にも、過去にガーフィールドの声を担当したことのある俳優、ロレンツォ・ミュージックの名前をもじった「Lorenzo’s Music Store(ロレンツォのミュージックストア)」という店がメイン・ストリートにあったり、飼い主のジョンが読んでいる本が「華麗なるキャッツビー」、ガーフィールドが夢中になる動画が「ロミオとニャリエット」など“ねこ仕様”になっていたりと、いたるところに遊び心が散りばめられている。
「宮崎駿監督をはじめ、素晴らしいアニメーション映画監督たちに心から感謝します」
さらには、名作映画のオマージュも満載!『ミッション:インポッシブル』や『トップガン』の曲が流れたり、スタントなしのアクションをガーフィールドが披露した際には、「自分でもスタントをこなすんだよ。おいらも……“トム・クルーズ”も!」と言ってみせるなど、アクション映画好きにはたまらない演出が。
なお物語終盤、真夜中に橋の上で決行された緊張感あふれる取引シーンは、互いに背後から車のヘッドライトに照らされて顔がよく見えないのだが、その様子はトム・ハンクス主演の『ブリッジ・オブ・スパイ』を意識しているのかも?
さらに、ボスねこ・ジンクスたちに対抗すべく、ホットソースをひと飲みして火を吹くガーフィールドは、まるでゴジラのよう。残念ながら実際にはゴジラのオマージュではないものの、実はマーク監督は大のゴジラ映画好きで知られている。
また、マーク監督はあの宮崎駿監督をリスペクトしており、「直接的に彼の作品をオマージュなどしてきたわけではないのですが、私が観たり賞賛したりするすべての作品が、私の視点や、私が作る映画に対するアプローチを形作っていると思います。宮崎駿監督をはじめ、長年にわたって私にインスピレーションと影響を与えてくれた素晴らしいアニメーション映画監督たちに心から感謝します」と敬意を表している。
そんなマーク監督の“遊び心”は、まだまだ他にも隠されているかも? 細かなイースターエッグを見逃さないよう劇場の大スクリーンで凝視してみてはいかがだろう。
『ねこのガーフィールド』は全国の映画館で公開中