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「トランスジェンダーの恋人の性転換手術のために」銀行を襲った男の実話を映画化『狼たちの午後』は酷暑にこそ観るべき傑作

「トランスジェンダーの恋人の性転換手術のために」銀行を襲った男の実話を映画化『狼たちの午後』は酷暑にこそ観るべき傑作
『狼たちの午後』© Warner Bros. Entertainment Inc.
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強盗の「犯行動機」に驚き、その後の顛末にまたビックリ!

『狼たちの午後』はルメット監督としては珍しく、俳優たちのアドリブを重視したという。劇中、パチーノに国外逃亡の話題を振られたカザールが言う“トンチンカンなセリフ”は完全にアドリブだったそうで、パチーノも思わず「???」な顔になっているが、そのシーンがそのまま使用された。パチーノの「切羽詰まった男」の役作りも見事で鬼気迫るものがあるが、それをカザールの天然の才能が上回っているのでは? と思わせるやり取りは素晴らしく、また非常にコミカルでもある。

『狼たちの午後』© Warner Bros. Entertainment Inc.

そして、本作の基となった実際の事件で有名なのが、強盗犯の「恋人の性転換手術の費用のため」という犯行動機である。涙ぐましいほどの愛情ではあるが、その手段がよろしくなかった。そして案の定このエピソードにも諸説あって、パチーノ演じる主人公ソニーのモデルとなったJohn Wojtowiczの人物像と言動の是非ついては、いまだ賛否が論じられている。

『狼たちの午後』© Warner Bros. Entertainment Inc.

とはいえ本作のソニーは強盗らしからぬ人情派で、人質や野次馬を巻き込んでヒーロー化していく。その背景には拡大していく貧富の格差もあった。実際のWojtowiczも当然ながら数年間服役することになったが、事件が映画化され大ヒットしたため収益の一部を受け取ったそうだ。しかし、恋人エリザベスは彼の出所から間もなく亡くなったという……。

『狼たちの午後』はCS映画専門チャンネル ムービープラスで2024年8月放送

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