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オードリー・ヘプバーンの「スパイ疑惑」は真実か?世界に〈愛〉を訴えた慈善活動と反戦の魂【『ローマの休日』ほかTV放送中】

オードリー・ヘプバーンの「スパイ疑惑」は真実か?世界に〈愛〉を訴えた慈善活動と反戦の魂【『ローマの休日』ほかTV放送中】
『ローマの休日』TM, (R) & COPYRIGHT © 2024 BY PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
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オードリーの知られざる過去

ベルギーに生まれたオードリーは幼い頃に戦争を体験し、戦火を逃れるためオランダやイギリスなど転々とした。そのため5ヶ国語を操ったとも言われている。そして大戦中にナチス占領下のオランダで暮らした経験から、アンダーグラウンドでバレエの公演を行い、その売上を同国の反ドイツ勢力に寄付していたそうだ。それが“スパイ”という噂につながったと思われるが、実際にはレジスタンスの協力者であり、つまり反戦活動家だったのだ。

『尼僧物語』© Warner Bros. Entertainment Inc.

そんな彼女が生涯スレンダーな体型を維持していたのは、戦争に翻弄された幼少時の栄養不足が大きな要因だと言われている。なにしろバレリーナになる夢を諦めたのは痩せすぎによる体力不足だったというから、太りたくても太れない身体になってしまっていたのだ。だが、マリリン・モンローのようなセクシーさをウリにしなかったことは、彼女が「永遠の妖精」と呼ばれる存在となった理由の一つでもあるだろう。

『暗くなるまで待って』© Warner Bros. Entertainment Inc.

『ローマの休日』ほかオードリーの代表作が一挙CS放送中

幼少時に両親の離婚を経験したオードリーは父親からの愛に飢えていたものの、その“穴”の埋め方を知らなかった。なぜか父のように内面に欠陥のある相手を選んだ過去2回の結婚は、彼女の心に深い傷を与えた。しかし、子どもを持ったことで“愛を与える”ことの尊さを噛み締め、慈善活動に邁進していく。それも個人的なエゴではなく、本来政治がやるべきことを代わって行っている、という意識を持っていた。

『パリの恋人』TM & COPYRIGHT © 2024 BY PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.

オードリーが1993年に亡くなってから、約30年。魅力あふれる俳優であることはもちろん、オードリーも私たちと同じ一人の人間であったのだと噛み締めながら、その代表作を鑑賞しようではないか。

『ローマの休日[4K]』、『ティファニーで朝食を』、『暗くなるまで待って』、『尼僧物語』、『パリの恋人』は、CS映画専門チャンネル ムービープラス「特集:オードリー・ヘプバーン」で2024年8月放送。

https://www.youtube.com/watch?v=utF7K4BjOzo

『ローマの休日[4K]』
オードリー・ヘプバーンがアカデミー賞主演女優賞を受賞した、言わずと知れた名作。

『ティファニーで朝食を』
オードリーの魅力をちりばめたラブストーリー。名曲「ムーンリバー」にのせて、天真爛漫なヒロインと駆け出しの作家のロマンスを描く。

『暗くなるまで待って』
オードリー主演でブロードウェイの大ヒット舞台劇を映画化。盲目の人妻が思いがけない事件に巻き込まれるサスペンス。

『尼僧物語』
オードリーが可憐な尼僧を演じたヒューマン・ドラマ。「真昼の決闘」の巨匠フレッド・ジンネマンが監督を務め、尼僧となったヒロインの心の葛藤を描く。

『パリの恋人』
オードリーがミュージカルに初挑戦。名優フレッド・アステアとのダンスと歌が多くのファンを酔わせた魅惑のシンデレラ・ストーリー。

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