ジョーダン・ピール「僕たちはみんな、良い映画が好きなんです」
「たまたま『モンキーマン』の話を聞きつけて初めて観たんだ。我々はすぐにストーリーに夢中になり、映画を前進させる手伝いをしたいという気持ちになった。そこでユニバーサルに話を持ち込み、ポストプロダクションの工程を経て完成に至ったんだ」とプロデューサーのイアン・クーパーは言う。
ジョーダン・ピールも「僕がユニバーサルに話を持っていったのは、これは映画館で上映する価値があるというだけでなく、映画館で見せる必要がある映画だからです。これは、観客が反応する声が聞こえてくる映画。その手のタイプの映画です。映画がすばらしい時、それはそこにいる人たちみんなを一緒に引き込みます。僕たちは違って見えるかもしれないけれど、実は似ているんですよ。僕たちはみんな、良い映画が好きなんです」と、“映画館で楽しむべき作品”としての本作に、絶対的な自信を見せている。
そのうえでピールは、本作の魅力について「パテルが監督し、主演したこの映画を、僕はすごいと思いました。アクションのレベルが高く、とても楽しく新しいことをやりつつも、感動的なストーリーを犠牲にしていないからです。キャラクターやストーリーに思い入れができないのなら、アクションがすごくても意味はないと僕は思っています。この映画の中心にあるのは、リベンジ。そこがすばらしいと思いました」と明かす。
韓国、インドネシア、ハリウッド・アクション…「ドラマチックな要素を混ぜ合わせた」
そんなアクションについて、パテルは『ジョン・ウィック』ほか画期的な映画シリーズと並び、韓国の復讐アクションなど、自身が長年にわたり称賛してきた映画のジャンルからインスピレーションを得たという。
ドラマチックな要素を混ぜ合わせた。僕の好きな映画には『アジョシ』、『オールド・ボーイ』、インドネシアの名作『ザ・レイド』もある。本作には『ザ・レイド』のチームから何人か参加している。サンダーロード(・フィルムズ)が製作を担当した『ジョン・ウィック』のチームからも、スタッフが参加している。これらすべてをミキサーに入れ、インド産のマサラを加えたんだ。
そうパテルが語るように、最下層からの復讐劇として繰り広げられるアクションは、かつて映画ファンを劇場で熱狂に渦巻いた作品たち以上に、狂気と興奮を与えてくれるはずだ。「混沌として美しく、醸成され、沸騰し、そして狂気をはらむアクションで爆発する」と本作を表現するパテル。あのジョーダン・ピールが激推しする凶暴な復讐劇を、映画館の大スクリーンで目撃しよう。
『モンキーマン』は2024年8月23日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開