「“買うのではなく飼う”という考え方を広めたい」
※映画の内容に一部触れています。
―サイドカーに乗せて旅に出るという場面で、こだわった点は?
カルナータカ、ゴア、グジャラート、ラージャスターン、パンジャーブ、ヒマーチャル・プラデーシュ、カシミールなど、インド全土を旅したよ。天候の変化に悩まされたね。これに対処するため、チャーリーが快適に過ごせるよう特別なキャラバンを用意した。撮影の2~3日前にチャーリーを撮影場所に連れて行き、撮影が始まる前にチャーリーが天候に慣れるようにしたんだ。
―ダルマとチャ-リー、それぞれのどんな姿や想いを表現したかったですか?
ダルマとチャーリーを通して、観客の心の中に自分のペットや大切な人を思い出してもらいたかった。そして“買うのではなく飼う”という考え方を広めたいと思った。
―チャーリーへの演技指導で、一番難しかった/苦労したのはどのシーンですか?
チャーリーが登場するシーンは全てチャレンジで、クリエイティブに取り組まなければならなかったよ。
―チャーリー役のレトリーバーは何匹いるのでしょうか? また、それぞれのレトリーバーたちの本当の名前は?
全部で4匹のレトリーバーがいて、名前は全てチャーリーだよ。
―監督自身は犬を飼った経験がありますか? また“犬”について、何か特別な想い出やエピソードがあったら教えて下さい。
私にはチャーリーという名のペットがいたよ。本作の初期段階で私の人生に現れた。インド公開が間近に迫った頃、残念ながら映画の中のチャーリーと同じように癌で亡くなってしまったんだ。
「『ハチ公物語』には映画製作の初期に大きな影響を受けた」
―監督は、ダルマ役のラクシット・シェッティの演技をどのように評価していますか?
ラクシット・シェッティ以外に、ダルマのキャラクターに命を吹き込むことはできなかっただろう。彼は可能な限りリアルな方法で、あらゆる感情を表現した。
―監督が影響を受けた映画は? また、監督がお気に入りの日本映画はありますか?
私の好きな日本映画は『ハチ公物語』(1987年)で、映画製作の初期に大きな影響を受けたよ。
―モーターパラグライダーのシーンですが、チャーリーは本当にダルマと一緒に空を飛んでいるのでしょうか?
ええ、一緒に飛んでいるよ。もちろん安全対策は万全だった。
―本作の見どころ/特に見て欲しい部分、そして日本のファンへのメッセージをお願いします。
見どころは間違いなくクライマックスシーンだね。ダルマもチャーリーも、ここでは幽玄な演技を見せている。観客がこのシーンに共感し、同じ感情を体験するためには映画全体を旅して感情の起伏を全て体験することが重要なんだ。
日本の観客の皆さんから大きな反響を頂いています。たくさんの感動と感謝のシャワーを注いでいただき、ありがとうございます。
『チャーリー』は全国公開中
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