山田尚子監督待望の最新作となる完全オリジナル長編アニメーション映画『きみの色』が、8月30日(金)より公開される。このたび、劇中歌「水金地火木土天アーメン」のリリックビデオが解禁となった。
わたしが惹かれるのは、あなたの「色」
2017年「アヌシー国際アニメーション映画祭」長編コンペティション部門に入選、国内外問わず高い評価を受け、興行としても23億円の異例のヒットを記録した名作『映画 聲の形』(16年)。監督を務めた山田尚子は、些細な日常を瑞々しく鮮やかに描く稀有な映像センスと、小さな心の揺れ動きさえ表現していく繊細な演出で、世界から脚光を浴びるアニメーション監督の一人となった。
今作で脚本を務めるのは、スタジオジブリや、京都アニメーションの数々の大ヒット作品を手掛け、山田監督とは「けいおん!」シリーズ以降、幾度となくタッグを組む吉田玲子。音楽は『映画 聲の形』、『リズと青い鳥』(18年)など山田監督作品のほか、話題作『チェンソーマン』(22年 テレビ東京系)のサウンドトラックを担当する作曲家・牛尾憲輔。声の出演には、日暮トツ子役に鈴川紗由、作永きみ役に髙石あかり、影平ルイ役に木戸大聖と、いま注目の若手俳優たちが参加。3人を導くシスター日吉子役を新垣結衣が務める。
先日フランスで行われた「第49回アヌシー国際アニメーション映画祭」では、本作鑑賞後の観客が絶賛。「とても素晴らしい作品。きちんと色から感情が伝わってくる、大好きな作品だった」「観客全員が一緒になって楽しんで笑って、とても温かい気持ちになった」など大きく話題をさらい、続く「第26回上海国際映画祭」にて、金爵賞アニメーション最優秀作品賞を受賞。日本作品としては5年ぶりの快挙となり、授賞式に出席した山田監督は、檀上でトロフィーを受け取り、「アニメーションは素晴らしい力を持っていると思います。これからも世界中に向けて、たくさんのアニメーションを作っていけたらと思っています」と受賞の喜びを誇らしげに語っている。
中毒者続出中!劇中歌「水金地火木土天アーメン」
先日ダンス動画が解禁となり、SNS上では「耳から離れなくて癖になる!」「頭の中ループして、つい口ずさんでしまう…」「リズムが好きすぎて毎日聴いてる」など、中毒者が続出している劇中歌「水金地火木土天アーメン」。TikTokでは、動画がまもなく100万回再生されるほど、大きな話題となっている。
今回、その劇中歌「水金地火木土天アーメン」の楽曲にのせて、本編映像と歌詞があわさったリリックビデオが解禁となった。楽曲とリンクして主人公のトツ子、きみ、ルイの3人の本編シーンがリズミカルにつなぎ合わされており、ますます本作への期待が高まる映像に仕上がっている。
音楽・音楽監督の牛尾憲輔が本楽曲を制作しており、プロっぽくなりすぎないよう、高校生の曲として素朴さや粗さが残るように作り上げたそう。山田尚子監督は聴いた時を振り返り、「本当に可愛らしいし、一回聴いただけで口ずさめる。トツ子のまっすぐな性格の明るさだったり、芯の強さがすごく面白く可愛らしく表現されている」と明かしており、本作の魅力が溢れ出る楽曲に監督も一瞬で虜になった様子。劇中歌 「水金地火木土天アーメン(MV ver.)」 は先行配信中だ。
『きみの色』は8月30日(金)より全国公開