60歳にして5人目の妻とラブラブ、借金完済からの引退示唆、話題に事欠かない名優ニコラス・ケイジが復活の狼煙をあげた怪作『マッシブ・タレント』CS初放送

還暦を迎えたケイジ、今後の野望は…？

2010年以降は小中規模作品への出演が続いたこともありキャリアの斜陽などと散々言われていたケイジだが、その唯一無二の存在感と演技力がまったく衰えていないことは、『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』（2018年）、『カラー・アウト・オブ・スペース -遭遇-』（2019年）、『ウィリーズ・ワンダーランド』（2021年）、そして『PIG／ピッグ』（2021年）など良質なインディー作品に引っ張りだこなフィルモグラフィが物語っている。

PrimeVideo『ピッグ／pig（字幕版）』2020 Copyright © AI Film Entertainment, LLC

今年60歳を迎え、海外メディアのインタビューでAI技術に苦言を呈したり、あと数作での引退を示唆したりしつつ、つい最近も5人目の妻であるリコ・シバタとのラブラブぶりをマスコミに見せつけていたケイジ。だが、目下最大の話題といえば『ミッドサマー』のアリ・アスターが製作を務めたA24の新作『ドリーム・シナリオ』（11月公開）だろう。ケイジ演じる平凡な大学教授が、なぜか何百万人もの夢に現れたことで巻き起こる悪夢を描く……という、すでに傑作が約束されたようなあらすじのスリラーだ。

『ドリーム・シナリオ』© 2023 PAULTERGEIST PICTURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED

そんなケイジが本格的に復活（再評価）の狼煙をあげた作品の一つが『マッシブ・タレント』。自身が納得した作品であれば、製作陣が望む以上の働きを買って出る彼の人間性は、ゴーミカン監督がインタビューで証言している。映画ファンの中にも「そういえばニコケイって最近どうしてるの？」なんて人がいるかもしれないが、ぜひCS初放送となる『マッシブ・タレント』を鑑賞して、名優の健在を実感してほしい。

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『マッシブ・タレント』はCS映画専門チャンネル ムービープラスで2024年8月放送

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