『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(19)、『ブレット・トレイン』(22)など、斬新かつスタイリッシュなアクションで、世界中の映画ファンの度肝を抜き続けているデヴィッド・リーチ監督。自身が設立し、ハリウッドアクションのトップランナーである製作集団「87ノース・プロダクションズ」を率いて贈る最新作『フォールガイ』が、8月16日(金)より公開される。このたび、「007」越えのギネス記録更新の瞬間を捉えた特別映像が解禁となった。
ツイてないスタントマンが巻き込まれた危険すぎる事件
主人公は、大けがを負い一線を退いていたスタントマン、コルト・シーバース(ライアン・ゴズリング)。ひょんなことからハリウッドの撮影現場に舞い戻ることになったコルトは、そこで監督を務める元カノのジョディ・モレノ(エミリー・ブラント)と再会。ジョディに未練たっぷりのコルトは、彼女の気を引こうとアツいスタントを連発する。そんな中、幾度となく命がけのスタントダブルを請け負うも、過去にあっさりクビを切られた因縁の主役俳優のトム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)が突然失踪してしまう。これを機にジョディとの復縁と一流のスタントマンとしてのキャリアの復活を狙うコルトは、トムの行方を追う羽目になるが、思いもよらぬ事件に巻き込まれていく——。
ライアン・ゴズリングとエミリー・ブラントの興奮が止まらない!
スタントマン出身のデヴィッド・リーチ監督による規格外のアクションで世界を魅了している本作だが、今回ギネスに認定をされたスタントは、“キャノンロール”というカースタント。車内に設置されたキャノン砲を走行中に発射することにより、その発射時の力を使って車を横転させるという大変危険なスタントである。
主演のライアン・ゴズリングは、「キャノンロールを撮影した日は最も感動的な日だった。人生で最も緊張したかもしれない」と撮影を回顧。「アクション!」という掛け声とともに、複数の車両が猛スピードで海岸を爆走。砂煙を巻き上げて車が最高スピードに達した時、タイミングを合わせてキャノン砲のスイッチが押されると、大きな爆発と共に車が吹っ飛んでいく。激しく横転する車は、回転を続け見事8回転半を記録。
これまでのギネス世界記録は、2006年公開の『007/カジノ・ロワイヤル』で撮影された7回転で、本作のキャノンロールはその記録を1回転半も大きく上回った。一瞬の静寂の後、車から無事を表す “サムズアップ”が出た瞬間、デヴィッド・リーチ監督やスタッフらは一斉に歓声を上げる。その時の興奮をエミリー・ブラントは「歓声が沸き起こった。とてもワクワクした」と振り返る。このキャノンロールを成功させたのは本作でゴズリングの運転シーンでスタントダブルを務めたローガン・ホラデイ。彼自身は「回数まではわからなかったが、いい感触はあった。やり遂げたと思った」とその成功を誇らしげに話す。
映像の中でもライアン・ゴズリングが、「成功させるには多くのことが上手くいき、完璧でなければならない」と語るように、スタントチームには緻密な計画と調整が求められた。この超危険なスタントの実現のためにチームは時速130kmの猛スピードで走行しながらキャノン法を発射するのに適した車としてジープのグランドチェロキーを採用。そしてスタントに必要なスピードを出せるようにビーチの砂をできるだけ堅くするなど、実現へ向けて最高の環境を用意した。
スタントチームのアクションへの情熱によってギネス世界記録を達成したホラデイは、今作のオファーを受けたときのことを「世界のどこで撮影することになろうと絶対に関わりたいと思ったんだ」と振り返り、彼らへの厚い信頼を明かしている。本作にはそんな完璧な仕事を果たしたスタントチームによるアクションシーンが満載となっている。
『フォールガイ』は8月16日(金)より全国ロードショー