『みーんな、宇宙人。』や『悪魔がはらわたでいけにえで私』など、国内のみならず世界で今注目の宇賀那健一監督による新作映画『ザ・ゲスイドウズ』が、2025年春に公開が決定した。このたび、ティザービジュアルと場面写真が解禁となった。なお、本作は、カナダ最大の都市トロントで毎年9月に行われる北米最大かつ最多のプレミア数を誇る「トロント国際映画祭」のミッドナイト・マッドネス部門に選出された。
宇賀那健一が生み出す音楽映画新ジャンル
監督・脚本を務めたのは、短編映画『往訪』が「ポルト国際映画祭」「リーズ国際映画祭」「モントリオール・ヌーヴォー・シネマ映画祭」「スラムダンス映画祭」「プチョン国際ファンタスティック映画祭」「トロントアフターダーク映画祭」「タンペレ映画祭」「LA国際短編映画祭」、「NY国際短編映画祭」ほか33の映画祭に入選し、3つのグランプリに輝き、さらに「モントリオール・ヌーヴォー映画祭」にて宇賀那健一監督特集の上映が組まれるなど、国内のみならず世界で今大注目の日本人監督・宇賀那健一。
売れないバンド「ザ・ゲスイドウズ」のボーカル・ハナコを演じるのは、映画『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』(23)やドラマ『366日』(CX)に出演し、今活躍が目覚ましい夏子。同じバンドメンバーには、『呪術廻戦』1期のED曲を担当した多国籍バンド・ALIのヴォーカルを務める今村怜央がギター、ゴールデンボンバーのギターを背負った喜矢武豊がベース、アメリカで映画監督としても活躍するRocko Zevenbergenがドラムを務め、リアルなミュージシャンらとのコラボレーションで4人の売れないバンド「ザ・ゲスイドウズ」が結成となった。
「あとちょっとで27歳。どうせもうすぐ、ワタシ死ぬんで。」
伝説のロックスター、ジミ・ヘンドリックスやブライアン・ジョーンズ、ジャニス・ジョップリン、ジム・モリソン、カート・コバーン、そしてエイミー・ワインハウスらが27歳でこの世を去るというジンクスを信じて疑わない主人公・ハナコは、不器用でちっとも売れないパンクバンド「ザ・ゲスイドウズ」のボーカルである。アルバムが一切売れないことを理由にマネージャーからは「会社に必要ない」からと、田舎へ移住して曲を作れと命じられ、電波も通じない田舎に4人のバンドメンバーで移住することに。
住民たちから土地の野菜や果物などのおすそ分けをもらいながら奇妙な生活が始まっていき、昼間は田舎の畑仕事などを手伝うが、誰にでもできるような簡単な仕事もゲスイドウズには全くできない。くたくたになりながら、作曲に苦悩するハナコに、ある日突然、転機が訪れ、徐々にハナコの作る楽曲の毛色が変わっていき人生最大の曲を作ることになっていく。
パンクファッションとは異なった和服をモチーフにし、独特なアレンジを施した衣装に包まれる「ザ・ゲスイドウズ」の4人。場面写真は、何を考えているか伝わらない4人の表情がとても印象的。マネージャー高村の姿も。
劇中で「ザ・ゲスイドウズ」が歌う楽曲は作品オリジナルで、本作の主題歌にも起用。楽曲のプロデュースは、人気脚本家・宮藤官九郎の監督作『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(16)の主題歌「TOO YOUNG TO DIE!」を作曲するなど、個人としても幅広く活動を続けているKYONOが務めた。劇伴は、「ザ・ゲスイドウズ」のギター・マサオを演じたALIの今村怜央が担当し、本編のみならず、その楽曲にも期待が高まる一作となった。
<コメント>
宇賀那健一(監督・脚本)
ずっと目標にしていたトロント国際映画祭にて、とても大切な仲間たちと作った『ザ・ゲスイドウズ』のワールドプレミアが決定しました!!『ザ・ゲスイドウズ』は僕の今までと、今の全てを込めて作ったパンクでファンタジーな愛すべき音楽映画です。トロントで、日本で、世界中で、一人でも多くの方にこの映画が届くことを祈っています。まずはトロント!!待ってろトロント!!
夏子
『ザ・ゲスイドウズ』という映画ができました。この先、仕事や人生でどんなに腐りそうになっても、この撮影期間を思い出せば100%ピュアで生きていけると思います。そう、クランクアップの時に言った自分の言葉を忘れません。そんな言葉を心の底から言わせてくれる作品に出会えたことは本当に幸運です。みんなで作った『ザ・ゲスイドウズ』がトロントへ、そして世界へ旅立っていくのを心から嬉しく思います。楽しんでもらえますように。
『ザ・ゲスイドウズ』は2025年春公開