マイケル・ジョーダン競演『スペース・ジャム』
1996年制作の『スペース・ジャム』は、ミレニアル世代には青春ど真ん中のアニメ×実写スポーツ映画の傑作。今となってはビンテージTシャツが高値で取引されることも珍しくない、90年代ポップカルチャー氏にとっても映画史にとっても重要な金字塔的作品だ。
宇宙の果てにあるテーマパークの悪徳重役が、地球の人気者バッグス・バニーら“ルーニー・テューンズ”を誘拐した。彼らをパークの見世物として働かせようという企みに、バッグスはバスケの試合で決着をつけようと提案。助っ人としてマイケル・ジョーダンをアニメの世界に誘い込み、協力を要請するが――。
本作でバッグス・バニーは、バスケチームを組んで巨悪に立ち向かう。アニメであることを自覚しているメタ的な構造はルーニー・テューンズならではだが、そこに当時NBAの超スター選手だったマイケル・ジョーダンが参戦し、ミラクル・チームを結成して共闘するという、アニメと実写の融合でも話題に。バークレーやユーイング、バードなど多くのスター選手も出演しており、NBAとの大々的なコラボ作品でもあった。
さらに、ブラックミュージック界のスターたちが多数参加したサントラも大ヒット。シールやクーリオにはじまり、ディアンジェロ、ソルト・ン・ペパ、ビズ・マーキーといった豪華メンツで、いまだ音楽ファンからも評価が高い。
併せて見逃せないのが、ルーニー・テューンズの面々が再びバスケに挑むことになる『スペース・プレイヤーズ』(2021年)。時代を反映してかハイテクなバーチャル・ワールドに迷い込んだバニーたちが、“キング”こと現NBAのトップ選手であるレブロン・ジェームズと手を組み、またしても悪と戦うことになる。
この作品には、ルーニー・テューンズだけでなくワーナー・ブラザース作品の様々なキャラクターが大集結。いわゆるマルチバース的な世界観を盛り込み、それをスリリングな展開につなげているあたりは、決して子ども向けだけではない映画としての成熟を感じさせる。
新旧アニメシリーズ「カートゥーン ネットワーク」で一挙放送!
アニメ専門チャンネル「カートゥーン ネットワーク」では<HBBB! Happy Birthday Bugs Bunny!>と題して、7月27日(土)の12時より9時間にわたってアニメシリーズを放送する。
日本初新エピソード(「タイニー・トゥーンズのハチャメチャ学園」#5-7 「ルーニー・テューンズ・カートゥーンズ」#35-36)の他 、「バッグス・バニー ショー」(1960年)、「ベビー・ルーニー・テューンズ」(2002年) 、「ルーニー・テューンズ・ショー」(2011年)、「ルーニー・テューンズ・ショー2」(2012年)、 「新 ルーニー・テューンズ」(2015年)、「ルーニー・テューンズ・カートゥーンズ」(2020年)、 「バッグス・バニー ビルダーズ」(2022年)と、ベテランファンも新規ファンも嬉しい充実のラインアップだ。
「バッグス・バニー誕生日に『スペース・ジャム』イッキ観!」はCS映画専門チャンネル ムービープラスで2024年7月放送
https://www.youtube.com/watch?v=CazFizAIsuQ