山田尚子監督待望の最新作となる完全オリジナル長編アニメーション映画『きみの色』が、8月30日(金)より公開される。このたび、主人公のトツ子、きみ、ルイの3人が劇中歌「水金地火木土天アーメン」にあわせて踊る、描き下ろしの縦型のダンスPVが解禁となった。
わたしが惹かれるのは、あなたの「色」
2011年に公開され興行収入19億円の大ヒット、社会現象を巻き起こした『映画けいおん!』(11年)、「第40回日本アカデミー賞」優秀アニメーション作品賞のほか、2017年「アヌシー国際アニメーション映画祭」長編コンペティション部門に入選、国内外問わず高い評価を受け、興行としても23億円の異例のヒットを記録した名作『映画 聲の形』(16年)。両作品の監督を務めた山田尚子は、些細な日常を瑞々しく鮮やかに描く稀有な映像センスと、小さな心の揺れ動きさえ表現していく繊細な演出で、世界から脚光を浴びるアニメーション監督の一人となった。
今作で脚本を務めるのは、スタジオジブリや、京都アニメーションの数々の大ヒット作品を手掛け、山田監督とは「けいおん!」シリーズ以降、幾度となくタッグを組む吉田玲子。音楽は『映画 聲の形』、『リズと青い鳥』(18年)など山田監督作品のほか、話題作『チェンソーマン』(22年 テレビ東京系)のサウンドトラックを担当する作曲家・牛尾憲輔。声の出演には、日暮トツ子役に鈴川紗由、作永きみ役に髙石あかり、影平ルイ役に木戸大聖と、いま注目の若手俳優たちが参加。3人を導くシスター日吉子役を新垣結衣が務める。
先日フランスで行われた「第49回アヌシー国際アニメーション映画祭」では、本作鑑賞後の観客が絶賛。「とても素晴らしい作品。きちんと色から感情が伝わってくる、大好きな作品だった」「観客全員が一緒になって楽しんで笑って、とても温かい気持ちになった」など大きく話題をさらい、続く「第26回上海国際映画祭」にて、金爵賞アニメーション最優秀作品賞を受賞。日本作品としては5年ぶりの快挙となり、授賞式に出席した山田監督は、檀上でトロフィーを受け取り、「アニメーションは素晴らしい力を持っていると思います。これからも世界中に向けて、たくさんのアニメーションを作っていけたらと思っています」と受賞の喜びを誇らしげに語っている。