「第47回トロント国際映画祭」のワールドプレミアで話題となった新鋭ソフィー・カーグマン監督の最新作『#スージー・サーチ』が、8月9日(金)より公開される。このたび、本作をいち早く鑑賞した著名人総勢22名から、絶賛コメントが到着した。
“バズり”が狂気を呼び覚ます、予測不能なダークスリラー
ポッドキャストで未解決事件の考察を配信するものの、なかなかフォロワーの増えない孤独な大学生のスージー。そんなある日、インフルエンサーとして人気を集める同級生のジェシーが突如として失踪する事件が起きる。ポッドキャストで事件の謎に迫っていくスージーは、なんと配信中に失踪したジェシーを発見。番組は大きな反響を呼び、一躍脚光を浴びる存在になる。誰もが羨む名声を手に入れたスージーは捕まっていない犯人を追い、さらに配信を続けるが ——。一体スージーはどうやって居場所を見つけたのか!?バズるごとに熱気を帯びる期待と注目。予想を裏切り続ける展開に、一秒たりとも目が離せない衝撃作が誕生した。
「いいね!」やフォロワー獲得に魅入られていくインフルエンサーと、それを欲する現代社会をブラックかつコミカルに描いた本作は、「トロント国際映画祭」でのワールドプレミアを皮切りに、「インスタントな名声と称賛を求めるSNS文化を鋭く風刺している」「人は有名になるためにどこまで過激になれるか?という現代的な問いを投げかける」「独創的でサスペンスフル!」「衝撃のラスト」と大きな注目を集めた。監督は本作が長編デビュー作となる新鋭ソフィー・カーグマン。主演にカーシー・クレモンズを迎え、現代的なテーマをポップな色彩で映し出す。スリリングに加速していく狂気に満ちた予測不能なダークスリラーが、遂に日本に上陸する。
<コメント>※順不同・敬称略
ゆめっち(3時のヒロイン)
は〜い!3時のヒロインのゆめっちよ〜
《いいね》や《フォロワー》を得て有名人になるために狂っていく主人公が恐ろしい!ひぇえっ
もう引き返せない焦りやハプニング、そこにまさかの急展開で目が離せない!!
音楽のポップさ、たまにカルトっぽくなる時も好きだし、映像も鮮やかで可愛いの!
どタイプ!今のSNS時代に生きるみなさんに観てほしい作品です!
ガク(真空ジェシカ)
コミカルだけど不気味で、お洒落なのに気持ち悪い。ポップと不穏が同居したまま転がってく展開にゾクゾクしっぱなしでした。
芸人の中には、SNSでバズるために巧みに嘘をついたり原型がなくなるくらいエピソードを盛るような人がたまにいます。
そういう芸人たちに見て欲しい映画です。
YUUKI(ex. CHAI)
SNSの闇を警告するような映像作品はたくさんあるけど、この映画はすごく自然に、いつの間にかサイコパスの渦中にいる感じが面白かった!
ポップなダサさのある主人公に愛着も湧いて、その上で最後の展開や、あれは伏線だったんだ…というギャップに驚きも。
友達と一緒に見てあーだこーだ言い合いたい、センス感じる映画でした!
テラシマユウカ(GANG PARADE)
矯正器具がのぞく愛嬌たっぷりの笑顔に隠された秘密…。遊び心に溢れた撮影と、違和感を誘う効果的な音楽に翻弄される。
ポップでユーモラスに描かれるのに、なんだか観ていて落ち着かない。
コミカルと不気味の間で揺れる空気とスージーのトリックのその秀逸さに、まるで狐につままれたような気分だ。
竹田ダニエル(ジャーナリスト・研究者)
アメリカで社会現象にまでなっているほど大人気の「凶悪犯罪ポッドキャスト」。
他人の人生をエンタメとして消費することで高じる、不信感や社会に対する疑心暗鬼の思考。
SNSでコンテンツを投稿することでインフルエンサーになれてしまう時代に生まれるモンスターの皮肉さを、無慈悲にも描き出す。
中村義洋(映画監督)
巧妙などんでん返しは「ありえるかも」と思わせてくれるが、この映画はその上をいく「やっちゃうかも」。
SNSを使っていたら誰もが自分ごととして観てしまうのでは?怖くて、面白くて、人ごとではない。
上田慎一郎(映画監督)
また「予測不能」とか言っちゃってさ。
また「衝撃のラスト」とか言っちゃってさ。
そういうの映画の首絞めるから辞めた方がいいよ。
…と、舐めてかかって、ごめんなさい。参りました。
白坂翔(JELLY JELLY CAFE オーナー)
承認欲求が暴走するとどうなるか?を描いたSNS時代のポップでカラフルなサスペンス!
「いいね」やコメントの数に一喜一憂したことがある人なら、きっとスージーに感情移入してしまうはず。
おしゃれなカメラワーク&編集も見どころで、最後まで目が離せません。そして衝撃のラストシーン!あの表情……最高でした!
雨露山鳥(謎解きクリエイター)
“名探偵”として有名になろうとした少女スージーが仕掛けたとある作戦。
しかしスージーの予想を超えて転がっていく事件の様相に、105分の間ずっとスクリーンに釘付けでした。
特に、序盤で張り巡らされた伏線が次々と炸裂する終盤の展開には、謎解きクリエイターとしてのアンテナが反応しっぱなしだった!
青柳碧人(作家)
この映画は警告だ!
全員が放送局で全員がリスナーのこの時代、全員が名探偵で全員が容疑者だということを忘れてはならない。
毎日映画トリビア(映画系ポッドキャスター/深めるシネマ)
人一倍努力家で勤勉なスージーの不気味なほどまっすぐな奮闘を描く、皮肉に満ちたダークスリラー。
タイトルのサーチ(捜索、検索)という英単語には「名声を求める」という意味もあるが、彼女があれほど追い求めた注目が、恐怖となって襲いかかる。
カメラ越しにこちらを見つめる彼女の眼差しに、発信者としてもゾッとした。
スージー鈴木(音楽評論家)
描かれているのは、「いいね」がほしいために事実を誇張する・装飾する・捏造するという、私たちの日常の延長線にある世界。
加えて、そんな延長線の先の先にある驚くべき結末。
あと、「スージー」という名の人間がおしなべてクレバーで、野心家で、最後の最後まで見逃せないキャラだということも描いている、気がする。
真魚八重子(映画評論家)
青い歯の矯正器具もチャーミングなスージーは、抜群の推理力を持つ女の子版コロンボ。
……かと思ったらどうも頭脳明晰すぎて、思いがけない展開が?!
スピード感と遊び心にあふれた演出は観客を惑わしつつ、トリックとヒントは完璧に張り巡らせた一級品の出来。ラストまで目が離せない!
末廣末蔵(ジャンル映画大好きツイッタラー)
ポップな演出でカラフルに描かれる”承認欲求”と言う“地獄”。
いつもニコニコ笑顔の裏では、コミュニケーション不全が招く息苦しさにもがき苦しむ女子大生スージーは、それでも周囲の人々と交わる。
お互いの“深奥”を知ることはより”空虚”で”残酷”な現実を露呈するだけなのに…ラストの切れ味も最凶で最高…に痛い…
ISO(ライター)
新時代の『ヴェロニカ・マーズ』に扮装して、現代に渦巻く底知れぬ欲望をカラフル&ポップに暴いていく。
SNSで光を浴びる同世代と自分を比較し続けた若者の心に山積する、持たざることへの恐怖と承認への渇望が生んだ取り返しのつかない出来心。
痛いほどに共感する。スージーはモンスターなどではなく、どこまでも生々しく憎めない人間だった。
ビニールタッキー(映画宣伝ウォッチャー)
「いいね!」に捕らわれた人間が一線を越える。
SNSのバズりを求めすぎる承認欲求やインフルエンサーを持て囃す社会をシニカルかつコミカルに描き、最後まで予想を裏切る極上のサスペンス!ミント色の青春が血に染まる瞬間をあなたは「いいね!」できるか。
ホラー映画取締役
推理小説の犯人をすぐにあてちゃう少女が挑む人気インフルエンサー失踪事件。スリリングな謎解きに魅入っているとこの映画はもう一つの顔を覗かせる。
名探偵スージーが最後に回収する伏線は華麗ながらもドス黒い。“いいね”は人間を狂わせる。
氏家譲寿(ナマニク/映画評論・文筆家)
トゥルー・クライム系PodcastやYouTubeの人気を皮肉った性格の悪い映画……
自己顕示欲の赴くままに動くスージーの”犯罪解決計画”が狂気的過ぎる。この娘、イカれてる。
SYO(物書き)
皆が本物に憧れる。でも俗人が「なれる」ものじゃない。上から数字というメッキを纏って、そう見せかけるだけ。
傍から見たら稚拙で行き当たりばったりな彼女の行動がどうしようもないほどに持たざる者の正体を捉えていた。
我々はいつまでバズに踊らされ続ければ飽きるのだろう。
人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)
出だしからは想像できない展開でブッ飛ぶ!曲がりくねったシナリオに振り回される!!
スージーの並外れた洞察力が良くも悪くもフル稼働する中盤がスリリング。これどこに着地すんの!?と思ってたら、もう一段階ギアが外れる!
ポップで軽快な演出と編集リズムも心地良く、色んな意味でハラハラさせられる!ノリはライトだけど見応えありますよ!!
奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ)
「模範的な優等生でいなくちゃ」と「より多くの人に承認されたい」がかけ合わさっていよいよ厄介になった現代社会を風刺したスリラー映画として、稀にみるユニークなバランスで成立している秀作。
コミカルなアプローチもあり受けとった瞬間はポップな手触りだが咀嚼すると変化して、スージーの黒くどろっとした感情と自分にも共通する澱の正体に気づく。
思わず声が出てしまったラストシーンが今も脳裏に焼きついて離れない。
『#スージー・サーチ』は8月9日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋HUMAXシネマズほか全国順次公開