人類史上最も偉大な挑戦と称される月面歩行から55年—。<月>は今もなお人類の夢やロマンを湧き立たせ、<宇宙>ブームが再燃する中、人類初の<月面着陸>に関するあの“ウワサ”から生まれた映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』が、7月19日(金)より公開される。このたび、本作に登場する敏腕PRウーマン・ケリー(スカーレット・ヨハンソン)にフォーカスした特別映像が解禁となった。
月面着陸に関する“あのウワサ”から生まれた映画
人類最大の偉業、アポロ11号の月面着陸。歴史的瞬間はテレビで全世界に生中継され、人間が<リアル>に月の上を歩く映像に誰もが胸を熱くした。その後、その映像は実は<フェイク>だったのでは?という説が流れ、マスメディアでも取り上げられた。このウワサをきっかけに本作のアイデアが生まれた。
だが、この作品は陰謀説を描く映画ではない。監督のグレッグ・バーランティは「人間が月に行ったことがなぜ重要なのかを描いている。人類史上最も有名な瞬間の一つを偽るという映画を作るのであれば、人類の歴史における真実の瞬間をとてもリアルに感じさせなければならない」と語る。完全オリジナルの脚本に惚れ込んだ主演のスカーレット・ヨハンソンがプロデューサーに名を連ね、『ザ・ロストシティ』のチャニング・テイタム、『ヴェノム』のウディ・ハレルソンら豪華キャストの競演が実現した感動作。
スカーレット・ヨハンソン「誰にも役を渡したくなかった」
「プロデューサーに専念するつもりだった」そう話すのはケリーを演じたスカーレット・ヨハンソン。“もしも世界中が目撃した月面着陸の映像がフェイクだったら?”アポロ計画に長年つきまとうこの説から着想を得たローズ・ギルロイが書いた「脚本がよすぎて誰にも役を渡したくなかった」と、このアイデアを絶賛。初共演となるチャニング・テイタムに満面の微笑みを向ける。
1960年代のマンハッタンでPRのプロフェッショナルとしてのし上がってきたケリー。その噂を聞きつけてNASAのPRを持ちかけるのが政府関係者のモー(ウディ・ハレルソン)だ。失敗続きで国民の関心が薄れつつあるNASAのイメージアップと月面着陸のPRを担当するためにフロリダに呼び寄せられたと説明するヨハンソン。そんなケリーにとって「厄介なのがコールよ」と隣に座るコールを演じたチャニング・テイタムに話を向ける。
チャニング・テイタムが演じるコールはNASAの発射責任者。真面目で実直な性格のコールとは正反対に、地味なNASA職員の代役として俳優をメディアに登場させるなど“嘘の宣伝”を次々仕掛けてやりたい放題のケリーに、テイタムも「2人は犬猿の仲だ」とコメント。続く本編映像でも2人の関係性を象徴する軽快なやり取りが繰り広げられる。「目標は同じでもやり方が違うの」とNASA職員とPRとで、“月面着陸を成功させる”という同じ志を持ちながらもお互いを敵視する仲なのだとヨハンソンは続ける。
コールをはじめとした技術者たちの奮闘とケリーのPR戦略により再び国民の期待を取り戻すことができたNASA。迫るアポロ11号の発射の日を目前に再びケリーの前に現れたモーは「月面着陸を捏造しろ」と衝撃のミッションを言い渡す。NASAの施設内に巨大撮影スタジオが準備される本編映像に「フェイク映像ね?」と怪訝な顔で応えるケリーの姿が重なり、すかさずテイタムが「ゴタゴタに巻き込まれる」と、それどころではないコールの心情を伝える。
プロデューサーも務めたヨハンソンは「オリジナルで楽しい作品なの」と改めてこの作品のアイデアと痛快さを語り、チャニングも「すべてが詰まってる」と断言する。ケリーの掛け声とともに、月面着陸撮影のリハーサルが始まるが、ワイヤーで吊るされた偽宇宙飛行士が空中で激突。照明は倒れセットに着火してしまうなど、極秘プロジェクトの進行も一筋縄ではいかないこの失態に「キューブリック監督に頼めばよかった」とぼやくケリーの落胆の表情で幕を閉じるのだが—。
NASAのPRを担当するケリーと実直な発射責任者コール、そしてケリーに極秘ミッションを発令するモー。人類初の“月面着陸”は、この後どんな展開を迎えることになるのか。
『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』は7月19日(金)全国公開