ヒーローも一般人も手玉に取る優れた統率力!?
本シリーズの主人公であるウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)は不治の病を治療するために受けた人体実験で、自らの容姿と引き換えに不死身の肉体を手に入れた元傭兵。自分のことを“俺ちゃん”と呼び、戦う理由は超個人的。第四の壁=フィクションの世界を飛び超えて観客に向かって話しかけるなど、なんでもアリの“破天荒なクソ無責任ヒーロー”ことデッドプールとして活躍している。
ヒーローなのに超自分勝手で、正統派ヒーローとはかけ離れているデッドプールは一見するとチーム行動など不可能なキャラクターのようだが、決して孤高のヒーローというわけではない。第1作目『デッドプール』では最愛の存在であるヴァネッサを人質にとられた際に、X-MENのコロッサス(ステファン・カピチッチ)とネガソニック(ブリアナ・ヒルデブランド)の協力を強引に取り付け、無事奪還に成功している。
前作『デッドプール2』では、ミュータントによるヒーローチーム「X-MEN」に(見習いとして)加入した実績も。その見習い期間中、偶然出会った少年ラッセル・コリンズ(ジュリアン・デニソン)が命を狙われていると知ったデッドプールは、在野のミュータントを集めた凸凹ヒーローチーム「Xフォース」を自ら発足。電磁波を操る能力や透明になる能力、酸性のゲロを吐く能力、異常に運が強い能力や、さらには特殊能力を持たない普通のおっさんなど個性豊かな面々を見事にまとめ上げ、可愛らしいイラスト付きの作戦図を使って会議をしたり、作戦決行時には不安がるメンバーを鼓舞するなど、隠されていたリーダーシップを発揮している(※当然ながら命の保証はゼロという無責任さはキープ)。
さらに、原作コミック「Deadpool Kills Deadpool」シリーズでは、並行世界のデッドプールだけを集めて作った最凶チーム<デッドプール・コープス>を結成するなど、ことあるごとにリーダーとしての素質を披露してきた。
“すぐキレる爪野郎”は永遠の宿敵か、最高の味方か!?
思い返せばこれまでも、周りをドタバタと巻き込みながら、なんだかんだチーム戦で見事にミッションをクリアしてきたデッドプール。そんな彼が今回、大切なファミリーを救うため、自分とは正反対のキレるとヤバい最恐アウトロー、ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)に助けを求め、世界の命運をかけたある壮大なミッションに挑むことに――。
いわゆる“みんなのリーダー”にはなれないものの人知れず周囲をリードしてきたデッドプールは今回、ウルヴァリンを上手いこと掌で転がして……もとい、共闘することができるのか?
“クソ無責任ヒーロー”の新たな物語が幕を開ける、『デッドプール&ウルヴァリン』は2024年7月24日(水)より世界最速公開
https://www.youtube.com/watch?v=fnnLZxYMsOY