佐藤二朗「とても好きな俳優なんです」
佐藤二朗が演じる死刑囚アイテムコレクター・藤田信吾は、品川真珠(黒島結菜)の面会に訪れる夏目アラタ(柳楽優弥)と、拘置所のロビーで知り合うことになる奇妙で怪しげな男、という役どころ。
主演の柳楽は、2003年のTVドラマへの初出演から今年で俳優としてのキャリアが22年目に突入するが、佐藤とは『星になった少年』(2005年)を皮切りに、堤幸彦監督の『包帯クラブ』(2007年)、実写版『銀魂』2作品や、『今日から俺は!! 劇場版』(2020年)など様々な映画やドラマで共演し、本作で11回目の共演、柳楽自身の20年を超えるキャリアの中で、共演回数が最多となっている。今回も二人の息の合った演技が見れること間違いなし。
佐藤二朗の才能を見出した第一人者と言っても過言ではない堤幸彦が監督を務め、柳楽優弥が主演という座組の今作へのオファーについて佐藤は、「堤監督は僕がこの映像の世界に入るきっかけを作ってくれた人、恩人と言って良い人ですからね。堤さんからオファーを受けるのは嬉しい。プラス主演の柳楽優弥。本人から『一番共演回数が多いのが二朗さんなんです』と言われて、彼が十代の時から数え始めるとキリがないですが、すごいことだなと。率直に言ってとても好きな俳優なんです。なのでとても嬉しい気持ちでオファーを受けました。柳楽と久々に芝居ができて嬉しかったですね」と明かす。今回演じた“死刑囚アイテムコレクター”という聞きなれないキャラクターについては「久々にエッジの効いた役なので、とても面白いなと思いました。その言葉だけ聞くと、ちょっと変わった人という括りにされそうですけれども、死刑囚のアイテムに惹かれる何かが、この藤田という人の中にあるんでしょうし、ただのふざけた人ではないと思っています」と説明。さらに「クセは強いのかもしれないし、ちょっと変わった趣味ではあるけれども、真剣に死刑囚のアイテムに惹かれている、恋焦がれている事が土台にないといけない。その事だけは忘れずに演じなければ、と常に思っていました」と独特なキャラクターの役作りについて語っている。
柳楽優弥「佐藤さんが作り出す唯一無二のキャラクターが好き」
そして主演の柳楽も、今回の佐藤との共演に大きな喜びを語っている。「やはり堤監督との関係性が深い方だと思いましたし、僕自身も最初は14歳のときにご一緒させていただいて、そこから20年近くたつのですが、お会いすると『いつもありがとうございます!』という気持ちになります」と語る。さらに、「佐藤さんが作り出す唯一無二のキャラクターが好きですし、初めてご一緒させていただいた時から変わらない、独特な空気感、間合い、そしてご自身の人柄がとても魅力的だなと感じています。これからも色々な作品で、ご一緒させていただけたら嬉しいです」とコメントしている。
死刑囚にプロポーズすることになる夏目アラタに、死刑囚アイテムコレクターの藤田信吾はどのようにかかわってくるのか。彼の目的とは!?柳楽優弥と佐藤二朗、長きに渡る共演回数で息ぴったりの二人の俳優が見せる熱演にも注目だ。
『夏目アラタの結婚』は9月6日(金)より全国ロードショー