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高知東生ら“かつての依存症者”が多数出演
本作は、ギャンブル依存症者を家族に持つナカムラサヤカ監督と田中紀子プロデューサーがタッグを組んだ、初の長編映画作品。
主演の高知東生の他にも、橋爪遼、杉田あきひろ、塚本堅一ら違法薬物所持で逮捕された俳優たちと、実際の依存症者やその家族が多数出演。さらに、升毅、宍戸開、そしてパチンコ依存からの回復を公表している青木さやかなど、豪華俳優陣が脇を固めた。
また、ワークショップの公募によって出演者を決めた衝撃のラストシーンでは、リアリティを追求すべく、シナリオに無いサプライズの即興芝居を行なっている。”リアルなキャスティング”と、”生の役者の反応”を映した本作は、いま巷を賑わせている依存症という病に対する間違ったイメージへのアンチテーゼとして、映画界のみならず波紋を呼ぶ内容となっている。
「依存症は一生治らない」という誤解
「依存症は一生治らない」――日本人の大多数はそう思っているだろう。政府やメディアが作り上げたイメージによって、多くの人が依存症を克服している事実を知らないからだ。
主演の高知東生をはじめ、この映画には実際の回復を続けている依存症者、またはその家族を多数起用。リカバリー・カルチャーの重要な要素の一つである、チームが一丸となって病に立ち向かう姿は、さながら撮影隊が映画に臨む姿勢とオーバーラップする。スリリングなラストの即興芝居は、依存症の苦難を本当に経験したキャスト陣による映画への挑戦と言えるだろう。
やめ続ける人、そして待ち続ける人々の生き様を丁寧に描いた『アディクトを待ちながら』は、2024年6月29日 (土) より新宿 Kʼs cinema ほか全国順次公開中
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