ムロツヨシが「見た目は赤ちゃん、中身はおっさん」に！ ほっこり狂気なアニメ『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』ほか人気声優の吹替作品が厳選TV放送

見た目は赤ちゃん、中身はおっさん

2018年に公開され大ヒットを記録したドリームワークス製作のアニメ『ボス・ベイビー』のことは、映画ファンでなくともご存知だろう。“見た目は赤ちゃん、中身はおっさん”という、かの名探偵も裸足で逃げ出すクレイジーな設定ながら、多感な時期のきょうだい愛を見事に表現してみせた快作アニメである。

PrimeVideo『ボス・ベイビー (吹替版)』

とはいえ、ビジネスマンのプレゼンよろしく語りだす赤ん坊は少々恐ろしく、一体どういうお話なのか掴めるまではファンタジックなホラー映画なのかと構えてしまった人もいるかもしれない。しかしなんのことはない、本作は「幼い弟に両親の愛を奪われる恐怖」という“上の子あるある”を軸にした、ほっこり感動物語なのだ。

同作は子育ての悲喜こもごもを描いた絵本「あかちゃん社長がやってきた」をベースにしている。CGアニメになったことでなんとも言えないヌルっとした不気味さが出ているものの、その手触りは正しくドリームワークス。ちょいコワ造形の筆頭である『アンツ』や『シュレック』、『メガマインド』など過去の傑作を思い出せば、まったく許容範囲内だろう。

「あかちゃん社長がやってきた (講談社の翻訳絵本)」マーラ・フレイジー (著), もとした いづみ (翻訳)