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「毒入りカレーで4名殺害」の死刑囚は無罪なのか?日本が戦慄した凶悪事件の“なぜ”を改めて問う衝撃作『マミー』

「毒入りカレーで4名殺害」の死刑囚は無罪なのか?日本が戦慄した凶悪事件の“なぜ”を改めて問う衝撃作『マミー』
『マミー』©2024digTV
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和歌山毒物カレー事件から26年目の挑戦

本作では、林眞須美の夫・健治が自ら働いた保険金詐欺の実態を赤裸々に語り、確定死刑囚の息子として生きてきた長男の浩次(仮名)が、なぜ母の無実を信じるに至ったのかを打ち明けていく。毒婦・眞須美は夫をも殺そうとした冷酷な人間であったはずなのに、取材によって得た事実は、それとは全く違う姿を映し出していた。なぜ、これで死刑判決が下されたのか……。

事件発生から四半世紀、本作は最高裁判決に異議を唱える。「目撃証言」「科学鑑定」の反証を試み、「保険金詐欺事件との関係」を読み解いていく。林眞須美が犯人でないのなら、誰が彼女を殺すのか――? 捜査や裁判、報道に関わった者たちを訪ね歩き、なんとか突破口を探ろうとする二村真弘監督。しかし真相に近づこうと焦るあまり、監督自身が事件に飲み込まれていく姿も映し出される。

『マミー』©2024digTV

「あやしいから死刑」のおそろしさ

動機は不明で、物的証拠はなく、自白もしていない――。眞須美死刑囚は最後まで容疑を否認したが、2009年に最高裁で死刑が確定。今も獄中から無実を訴え続けており、今年2月には3回目の再審請求が受理されている。

最悪の結果を生んだ<飯塚事件>や改めて注目を集める<袴田事件>など、今この国の司法への疑念がかつてなく高まっている。毒物カレー事件から26年、本作を通して真相の在り処を、そして“あの狂騒は何だったのか”を改めて考えたい。

『マミー』©2024digTV

『マミー』は2024年8月3日(土)よりシアター・イメージフォーラム(東京)、第七藝術劇場(大阪)ほか全国順次公開

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