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パリに実在するスラムの実態に迫る怒涛の衝撃作
「バンリュー」と呼ばれるパリ郊外に存在する、都市再開発を目前に控えた移民居住棟エリア、通称「バティモン5」。カンヌ映画祭審査員賞を受賞した衝撃作『レ・ミゼラブル』(2019年)で世界に名を馳せたラジ・リ監督が、再び同エリアを舞台に描いた最新作『バティモン5 望まれざる者』が、2024年5月24日(金)より全国公開中だ。
すでに劇場で本作を体験した映画ファンからは“あまりにもリアルなフィクション”ぶりに称賛の声が寄せられているが、このたび本作の新たなメイキング映像が解禁。すでに鑑賞済みの方もこれから観に行く方も、作品背景のより深い理解を促してくれるであろう映像となっている。
世界の映画祭を席巻したラジ・リ監督の最新作
自身が生まれ育ったパリ郊外の犯罪多発地区モンフェルメイユを舞台に、そのエリアを取り締まる犯罪防止班(BAC)と少年たちの対立を手に汗握る圧倒的な臨場感で描き出した前作『レ・ミゼラブル』。観るものの心を鷲掴みにした同作は、第72回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞や第92回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートほか、各国の映画賞を席巻した。
それから4年。ラジ・リ監督のもとに『レ・ミゼラブル』製作スタッフが再集結し、再びバンリューが抱える問題を持ち前の臨場感に新しい視点を交えて生み出したのが、本作『バティモン5 望まれざる者』だ。前作と地繋がりのテーマを採用しつつも、そのドラマはより人間くささを帯びながらもさらに社会性をまとい、観るものを圧倒する力強さい進化を遂げている。
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