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保護者の猛烈な批判、生徒の反乱、同僚教師との対立 学校の“不都合な真実”を抉り出す問題作『ありふれた教室』

保護者の猛烈な批判、生徒の反乱、同僚教師との対立 学校の“不都合な真実”を抉り出す問題作『ありふれた教室』
『ありふれた教室』© if... Productions/ZDF/arte MMXXII
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レオニー・ベネシュ「脚本に心を動かされた」

メッセージ動画では、「ドイツのハンブルクで次回作に取り組んでいます。日本でお会いしたかったのですが、かないませんでした。映画を気に入り、評判を広めてくれたらうれしいです」と今回は来日が叶わなかったチャタク監督だが、最後は日本語で「ありがとうございます」と挨拶し、締めくくった。

本編映像は、「学校新聞」を作成中の生徒たちが盗難事件のことで、カーラにインタビューするシーンが切りとられている。「なんで生徒が疑われたんです?」と生徒たちは、学校、教師に対する不信感をあらわにした。しまいには「学校には監視カメラが?」とカーラに問いかける。盗難事件をめぐる学校側の対応が噂となり広がりはじめていたのだ。これまで良好な関係と築いてきたと思われるカーラと生徒たちだが、もはや崩壊の危機に瀕していた…。部屋を出たカーラは、すれ違う職員のブラウスに違和感を覚え、後ろをついていく。しかし、どうも様子がおかしい。カーラが覚えた違和感とは…。孤立無援の窮地に追いやられていく様子が伺えるシーンとなっている。

カーラ・ノヴァク役を演じたレオニー・ベネシュは、「本作の脚本に心を動かされました。非常にエキサイティングな物語だと思ったのです」と語り、「自分自身の中にカーラ・ノヴァクという人物を見たわけではないし、役柄に惹かれたわけでもなかった。ただ興味深かったのです。賢い人物が作品を手がけているということを知り、監督がどんなことを考えているか知りたいと思いました」と本作への想いを明かした。さらに、「『ありふれた教室』は社会に存在するディベート文化に対する批判なのだと思います」と作品を分析し、「カーラ・ノヴァクは、全てにおいて正しい行動で対処したい人物ですが、様々な理由で失敗を繰り返す。それは意図的に、また無意識のうちに誤解されることから起こる。チャタク監督は、私たちの“今”に存在する根本的な事柄を捉えていると思います」と述べた。

『ありふれた教室』© if… Productions/ZDF/arte MMXXII

『ありふれた教室』は5月17日(金)より絶賛公開中

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