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「匠の国」が作る官能映画
職業の多様化や少子高齢化により、“職人技”の継承に欠かせない若手人材の確保が困難になっている日本。近年では、職人個人への依存度が高い伝統工芸やマニュアル化が進んでいない中小製造業などを中心に、職人の国・ドイツに倣って「マイスター制度」も導入されている。
ということで(?)今回紹介したいのが、そんなドイツ発の映画『裸の女王』。父子家庭で暮らすことになった魅力的な女性を巡って、父とその新恋人と19歳の息子の絶妙な三角関係を描くエロティックドラマ……なのだが、そこは“匠の国”にして「世界浮気率ランキング4位」(※複数調査サイト調べ)のドイツ。あらすじだけ聞いて期待するキャラ設定や描写をことごとく裏切る、一筋縄ではいかない珍・官能映画に仕上がっている。
19歳の青年マーティンは、父親のフィリップとその恋人アンドレアと同居することに。最初は冷たくあしらっていたマーティンだったが、明るく魅力的なアンドレアに徐々に惹かれていく。やがて父親の出張中に体の関係を持ってしまった2人。しかし良くも悪くもマイペースに振る舞うアンドレアに、マーティンは不満を持ち始め……。
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